5月12日 芽吹きと新緑、同時の渓で超デカ38cm


  4月の解禁から早いもので、もう1ヶ月も過ぎて山も芽吹きと新緑。
  今日は晴れるのか、降るのかはっきりしない天候、天気予報では晴れると言っているので
  ガスが掛かってボンヤリとしている山に向かう。林道には残雪の気配もない、よしよし走り
  やすいぞとジムニーを4駈にセットしてガンガン奥へ、奥へと入り込む。

 

  ありゃりゃ、雪崩で行き先が塞がれている。大した幅じゃないな、ヨオーーシ、スコップ除雪だ、
  フーーフ言いながらなんとかジムニーの車幅で10m程雪掻き。帰りにこの雪崩跡がズリ
  下がっていると又除雪作業だが下がっていなかった。

 

  雨ではなく、雪解けと気温上昇でのガスで前方が見えないくらいガスッテ来たぞ、
  注意進行だ。

 

   いつもであれば勢いよく流れ落ちている沢も雪崩に埋まり、流れはその雪崩の下を
   流れているようです。廃林道の下を通っている導管からは勢いよく放水しているよ。

 

  ここからは一緒に廃林道を歩いてくださいよ、廃林道も崩落していてジムニーはここまで。
  熊除けホイッスルを吹きながら、臭いに蚊取り線香を燻して腰に下げ、熊スプレーを腰に
  セット、フクロナガサも腰にセット、以上が熊対策。釣り道具はフェッシングベスト、餌、竿と
  あとは、足こしらえでウエーテングシューズ一式。背中に昼飯を背負う。

 

  針葉樹林と芽吹きの広葉樹林帯の境だ。

 

  芽吹きと新緑、ブナと広葉樹の混成林で林間は賑やか。ブナ原生林は下草、雑木も
  少なく遠くまで見透視が効くのだが、でも今の時期だと混成林の新緑が綺麗に見えるよ。

 

  林から抜け出し源頭の入渓地点も近ずいて来たぞ

 

   遠くの太平山の頂きをズームで引っ張って見ても山頂はガスでまったく見えず、中腹の
   残雪だけが見える。

 

  下に今日歩く渓が見えてきた、支流の支流だから増水は下がっているようだ

 

   ここまで歩いたな、腰回りを外して、一休みして下がるか。

 

  昨日までの雨でちょっと増水、この程度だと岩魚が勢い付いて好いかも。

 

   1投目、餌を流れに落とすと、即、喰らい付いて来た、中硬調の竿だからこの程度でも
   充分に絞ってくれる。流れが元気だと、岩魚も元気だぞ。

 

 

  流れもそんなに強くないので瀬にも出てきている、その流れからゆっくり引き抜き。

 

 

   結構サイズ的にも満足できるよ、淵、瀬、と探りを入れるポイントをあまり選ばなくとも
   グリグリ、ガリガリ、と勢いよく喰ってくるよ、雪代が治まったばかりで未だ活性化して
   いるようだ。

 

 

   沢沿いにずり落ちてきた雪魂、気温が上っているので水温を下げるまではいかないだろう、
  その瀬から勢いよく飛び付いて来た。

 

 

   ポイント毎に結構体長のあるサイズが喰らい付いて来る、昨シーズン誰も入っていな
   かったのかな。

 

 

  上流に向かいユラユラしている口元に餌を下ろす、なんにも警戒するでもなく即、喰らいついた。
  これだから、岩魚釣りは サル でもできる と言われるのかな。

 

 

  乱れも無く綺麗な斑紋、の岩魚達。本流では放流岩魚と思われる斑点の岩魚が多いが、
  ここの渓は支流に入ってから堰堤が2ヶ所、滝が1ヶ所と本流から遡上は無理の渓で混種
  はたぶん無理と思われる、先代の職漁師が滝上放流したのかも。それたけ陸封、閉鎖の
  渓での生長岩魚と言える。

 

 

  餌を振り込んだ後、熊気配はないか周辺をきょろきょろ。蚊取り線香が燻っているかなと
  ちょっと油断、流れを下に走られてしまった。

 

 

  細い渓だから、わずかな広さの居付き、狭い棲家で じっーと 餌を待っているのか

 

 

  そろそろ竿納めかなと 落込み小滝の壺に餌を沈める。1投目、直ぐ流されてしまった。
  2投目、壺のツボに上手く沈み込んだ。
  根がかりかと目印も見えなくなった、狭い淵で動かない? 流れとは逆の動き、来ているのだ、
  しゃがみ込んで竿を立ててみた、寄ってきた、ゆっくり、姿は見えない、流れに沿って走り出した、
  細い一段下の淵に下ろしネットを構える。ネットに引き込むよりは狭い渓なのでネットですくい
  上げてこのデカをやっと確保する。

 

  ほおーー と溜息。ここの渓には2〜3シーズンに1回入渓するがこのサイズは初めて。
  38cm メジャー で計って ホオーー ともう一度溜息。ネットでスクイ上げるまでの右腕
  での竿から感触と、0.6号ハリスを切られないようにと言いながら中硬調は目一杯絞り
  込まれて限界だ、早くすくいあげないと2度、3度目でやっとすくいあげる。

 

  さすが好い面している、デッカイ目、デッカイ口、この口だものビッキでもネズミ、サンショウウオ、
  何でも喰らうんだ。岩魚は肉食性と言われて、これで大きく、太くなるんだな。

 

   4月には37cm、と今回の38cm。ワンシーズンで30越えは何本か来るがこのサイズは
   滅多にないよ。38cmは山釣りを始めてからこれが2本目。1本目がHPUPまえの2000年
   9月。本流釣り、ダム釣りでは来るようだが、源流釣では滅多にいないよ。自分が遡行している
   渓に居ないだけかな。
   デカ38cmを眺めながら ゆっくりと一休みし納竿。

   渓の下りは、デカを含めて3本を森から頂いてのんびりと下ります。

   山野草撮り。頭上の芽吹き、新緑と一緒に山野草もこれから一斉に咲きだします。
   早咲きの花達をカメラに収める。

        シラネアオイ
 

       キクサキイチゲ                    エゾエンゴサク
  

        カタバミ                       エンレイソウ
  

      オオイワウチワ                     キクサキイチゲ
  

           ヤマワサビ
   
    歩数計で 7.17Km 遡行釣り上りは渓に下がってから僅か500m程、
    下りと合わせて釣り歩きは1Km程で あとは廃林道の往復距離、
    今日も歩いたな。



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