9月18日 2008 最終釣行

  今年の山釣りも禁漁2日前の今日が最終釣行だ。最終釣行を何所にしようかと、あっちの沢、
 こっちの沢 と今年一年の釣行に思いをめぐらし さて何所に入ろうかと思案するのは毎年の事。
 最終日に怪我もしたくないなと比較的遡行の楽なO沢に向かう。

 

  本流から支流に入ると陽が遮られて渓をわたる風もヒンヤリとする。

 

  今日の一番の難所、2連滝で20m程の高巻きコースだ。秋のキノコシーズンには踏み跡が
 はっきりして来るが、それでも急斜面に枯葉の積もった一足つづの仙道を枝に掴まりながら50m
 の横断はちょっとしたサーカスだ
 



高巻きコースはこのコースだけで他の選択肢
は無い。
でも ここを越えたら岩魚と遊べるから慎重に
一歩、一歩、足もとを確かめながら歩を進める。








  巻いて さっそく竿を出すと 放り込んだ 針付きぶどう虫に喰らい付いてきたのが ずっしり重く、
 まるまるパンパンお腹の♀岩魚、まもなく産卵だろうと そーーと 淵にもどす。

 

  下の写真は暗い渓でのフラッシュ撮影。

 

  今の時期、メス、オスはお腹の張りではっきり判別できる、産卵準備中といった岩魚達。
 メスが多い、オスは5本に1本くらいの比率。この世界ではこれで充分なのかもしれない。

 


 

  落ち込みが小さいと テリトリーとしている岩魚も小さく1〜2年魚、でも2年魚になると
 もう抱卵しているようです。9月はリリース月間ですよ、舘の主人はリリース派ではないけれど
 来シーズンもこの山渓で遊びたい。そのためには 岩魚も居なければ、、昔はいっぱい釣れた
 のに とは言いたくないし、又山野草も咲いてくれなければ、山菜採りもしたいし、これ以上
 山の自然を壊したくないだけ。このサイトを訪れてくれた 釣りキチ の貴方も。

 

  熊穴くらいの穴のある大木にデッカイ重なりのキノコ、何というキノコかな?ツキヨタケは
 こんな重なったのは見たことはないし。その下のはたぶんツキヨタケ(毒キノコ、月夜に
 見たことはないけれど 月夜に光るらしい)。








 

 

 

  渓も明るくなり そろそろ魚止めの滝に近づいてきたようだ。岩魚もよくこの高度差のある
 連続落ち込みを遡上してきたもんだ。
 



 


魚止めの滝、滝の主らしいのは居なかった、
留守番みたいなちょっと小さいのが居た、主に
なるには3年はかかるよと滝壷に戻す。

リンドウだろうか 今まで見たリンドウとちょっと
違う、花が咲いていないが 葉と蕾の根元 顎
の形状が普通のリンドウと違う、OOOリンドウ ?
9月22日写真撮りで再遡行、開花せず。
宮城教育大学 oNLINE 植物アルバム で
テングノコジチ(天狗の小槌)か、その変異個体か。

とりあえず ヤカタノリンドウ(舘ノリンドウ)
としておきますか、継続観察です。


  この滝まで3時間、ゆっくり釣り上がった。
  2008 山釣り はこうして終了です、竿を2度折ってしまったが怪我は無し、でも次年度は
 渓流シューズを準備しようと思っている、今まではウエーダーのみで遡行であったが長時間
 コース、又高度差のある源頭コースだとフンバリが効かなく足が痛くなる。
 森と渓とブナとそこに育まれた岩魚達に今年も遊ばしてもらいました。
 感謝、感謝。


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