8月23日 岩魚の舘、種沢チェック

 大雨注意報、洪水注意報、雷注意報、と今週の秋田。県沿岸南部と県内陸北部は特に大変だったようだ。県央部、太平山、白子森山系にも相当降ったようだ。本流は未だ下がりきっていない。入渓、渡河はとても無理。入れない事が分かっていながら何で山に向かうの。岩魚バカだから、晴れたから、と おにぎりを持ってJimnyは林道をドンドン登る。車止めはブナ林域、標高は600m。ここから入渓地めがけて、ブナ林とミズナラ混生林を等高線で2本、120m程下がる。下がり,ミズナラの根元をチェックしながら、同行のS氏もやっぱり未だ早いよと言う。岩魚釣りの前に気持ちは舞茸採りに来ているようだ。
 源頭、入渓地。岩魚の舘の種沢(本人がそう思い込んでいるだけ)のチェックだ。普段はチョロチョロ水流なのに、これでも増水中の源頭部。沢を走る風も完全に秋の風。ヒンヤリするくらい。一休みして、岩魚モードで、仕掛けをセット。仕掛けもいつものチョウチン仕掛け。





 かる〜いアタリ、ツンツン、コツコツ、ちいちゃい岩魚。一人前に針を咥え込んで、岩魚だぞーっと自己主張しているようだ。体長8cm、未だ1年未満の幼魚。針外しにも気を使う。腫れ物に触るように丁寧に。



 下の写真も同じ岩魚。撮影角度を変えると立派な岩魚に写る。とても8cmのチビ岩魚には見えない。急いでシャッターを切り水に戻す。次も、又次もチビ岩魚だ。種沢は健在のようだ。3年・4年魚は産卵で遡上し、その後はもっと餌の多い下のほうに下り、この流域は大きくても2年魚止まり。



 25cmほどの3年魚かな?もう産卵遡上が始まっているのかもしれない。浅掛かりだったので水から上げないで針を外し、もとの落ち込みに戻す。





 沢の両サイド斜面はブナとミズナラの混生林。来月には舞茸バトル。自称舞茸採り名人達がワンサカとミズナラ目がけて斜面に取り付きます。熊の痕跡も非常に多い。喰み跡か、テリトリー保持のマーキングかそこいらじゅうに有る。新しい痕だとホイッスルを吹き、俺達の存在をきずかせておかないと。こっちが気づいた時には遅いから。その前に、向こう様に気付いてもらわないと。



 今日、逢った花。  ジャコウソウ



  キバナアキギリ



 120m程下がり入渓し、釣り上がり200m程で納竿。ブナ林をよじ登り尾根を走る林道に出る。下界は残暑で温度計は真夏日を指すのに、尾根を吹く風は完全に秋風だ。気持ち良い。




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