9月17日 3日早い最終釣行 ファイナルディーだ

晴れ間を見て今日が最終釣行だな、まだ3日残して、ほかの段取りも
あって今日しかない、さて、どこの渓に向かうのか。
今シーズン本流出合いから遡行して最後の源頭部分は時間切れで
ほとんど探れず、手付かず状態のままだ。
よっし源頭に直で入ろう、尾根のちょっと下を走る林道から下りだ。
下がること20分、だんだん水が流れ落ちる音が大きく聞こえてくる
でも、この音に騙された、沢の中で共鳴して大きく聞こえただけで
渓に降立ってみるとそこにはちょろちょろ状態の渇水の渓。
同行のS氏と、おいおい岩魚は居るのかな と笑い出してしまった。
でも淵には水が有る、やっと岩魚が生息できるだろうと思えるくらい
の水が有る。そっと餌を下ろしてやると 岩の下からモゾモゾと出てきた、
針を咥えてやっぱりモゾモゾとやっている、横に走るとか、深みに
潜るとかはできない水量だ。岩陰に潜ろうとしているのを中硬調の
竿を絞られながらよいっしょとユックリ引き上げた。
お腹がマルマルの卵を抱えたメスだろう、撮影のモデルをやって
もらってから そっと元の淵に戻してやった。この辺は他の釣り人も
来ないので確実に増えていると思う。



上の岩魚はここから出てきて、ここに戻した、普段の半分も無い淵の広さ、
岩魚を見ながら釣り上げる事が出来る。



トチの実 を割って中の実を食べた痕です。
いつ来ても熊の気配を感ずる渓だがこの喰い散らかした痕はまだ新しい、
今朝喰った痕だな、まだ自然落下はしないはずだから登って揺すり落とした
ようだ。同行のS氏と周りを注意深く見わたす、居ない、居たら大変だ。
ホイッスルを勢い良く吹き鳴らす。もともと熊の領域で遊ばしてもらっている
のだから、熊にしてみれば我々はマルッキリの侵入者かもしれない、
でも今日一日遊ばしてください。



ブナ林の中にトチの木が点在しています、ブナの実の前にトチの実が
喰えるようだ。
若いブナ林は陽が射し込み気持ちの良い場所です、落ち葉が
厚く堆積してふかふかして熊の気配さえなければ最高の場所なのに。
ここに水が蓄えられるのでこの標高まで岩魚が生息できるのだろう。



おにぎり昼食中に又熊騒動。
同行のS氏が渓の下のほうを指差して 何か動くものが居る、
あそこあそこ と ううん居る居る、何だ熊か、いっしゅんたじろいだ。
木々の間ではっきり見えない、しかし直ぐ人だと判った。舞茸採りの二人だ。
それにしてもビックリしたな、熊鈴も付けていない。郡境から下がって我々の
渓を登ってきたらしい、イデタチと渓歩きからプロの舞茸採りのようだ。
向こうさんも我々を見てビックリしたらしい、未だ早いようだといいながら
小さい一株を見せてくれた。沢に入らないで登ってけれと言ったら
よし分かったと言いながら斜面を登って見えなくなった。



1年魚から3年魚までは居るが、それ以上の30UPの4年魚が
不在だ、沢が細すぎるのかそれとも30UPだけ拾っていった釣り人
が居るのかな。それでも充分楽しめる沢だ。
最終日と言う事で4本だけ山の神に断って頂いた。



まだまだ居る、このちょろちょろでも岩魚には充分なのかもしれない



雨が落ちてきた、天気予報では日中はなんとかモツ予定だったが
今回も途中で竿をタタマナければなららいようだ、最源頭部は又次の機会だな、
来シーズンになるよ。
竿をタタミ、岩の渓を駆け足で登り20分で林道に上がった。
林道に上がったら雨はやんできた。
ススキと初秋の山並みの向こうに日本海が見えます。
2006年山釣り最終日をこの風景で閉めます。
ブナの森 と岩魚たち に感謝、感謝。ありがとうございました。





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