8月11日 滝上は岩魚の桃源郷

いつもはこの滝が魚止めと思いここで竿をタタミ沢を下った。
でも今日はまだ早い、滝上に上がって確かめたい、
もしかして先人が滝上放流をしているかもしれない。
しかし、ここを巻くには容易でないぞ、同行のS氏は、両壁を眺めながら
危ない巻けそうもないなと
言い出す。
このS氏のブレーキでいつも安全な釣行をしている、
一人のときはけっこうアブナイまねをしていた。
滝は7m程でそんなには高くないが渓が深いために周りの壁、絶壁が高く、
掴まる木の枝もない。
登れそうな壁を探しながら渓を下る。



100m程下ったあたりで右壁に木の枝が何本か出ている、枝伝いに
10mも登れば何とかなりそうだ。
S氏をここで待っていてもらい登りきった。上をちょっと探って岩魚が居たら
呼びに戻って来ると言って滝上に竿を出す。
滝上の渓は倒木、流木で埋め尽くされていた、倒木を避けながらピンポイント
で餌をソーット降りしてやる。





餌が水中に消えたらチョウチン釣りの竿を半月に絞り込まれた。
釣りの感触と泳がせを楽しむため竿は中硬調をだけを使っている。
時には藪沢で大物を取り逃がすときもある。
でもこのポイントでは上にジャマな枝がな  いよいっしょ と引き
上げる、それがこのサイズ。
このサイズが次の
ポイント、次のポイントと連続で出てくる。
4本引き抜いたところで下で同行のS氏が待っているのを思い
出す、滝上からホイッスルを鳴らす。S氏が振り返ったところに
両腕、両手で マル の合図。

S氏を待ってる間に針とハリスを交換しビックサイズに備える。
交換したばかりのハリスがヤラレタ、餌を送り込んでちょっと余所見を
してしまった、その間に倒木の下に引き込まれてしまった。
次の瞬間、グググッグと振られて竿がスッポヌケた、やられた、糸と
見印が空中に浮き枝に絡まってしまった。岩魚に負けたか。
竿を硬調にして、ハリスを0.6から0.8にアップすれば絶対負けない
だろうが、でも これが面白いんだ。中硬調でのやり取りが。
アベレージサイズが27〜28cmくらい、30cmアップが居ないのが
不思議、と言う事は、自分達以外にも毎年ここまで登ってくる釣り
人が居て30アップだけ持ち帰りかな。
沢は深い、まだ3分の一も登っていないと思う、深い沢のようだ。
ライシーズンは確実に30アップの桃源郷だ、あとは撮るだけにして
残しておこう。
今年の桃源郷が来年は30アップの桃源郷に、その次はもっと
ビッグサイズの渓にしたい。
楽しいな、未だこんな渓が在るとは。
先人の滝上放流に感謝、感謝。
      オオカニコウモリの葉、花はまだ咲いてなかった



            キツリフネソウ


              モミジガサ




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