6月18日 踊子草(オドリコソウ)の咲く渓に岩魚が踊る

踏み跡だけのゼンマイ道から20m急降下し入渓、出迎えてくれたのがこの
オドリコソウ、渓谷に沿ったわずかな斜面に群生している。前にオドリコソウ
に逢ったのは3年前、それからずうっと目にすることがなかったので感激感激、
デジカメのシャッターを切りながら竿を出す前にしばし小休止。





この渓で歓迎してくれたのはオドリコソウだけでなかった。
釣りあがって暫くは数日前の釣り人の足跡があったがその足跡も小さい
スノーブリッジの手前で無くなった、多分SBに阻まれて撤退したのだろう。
この先は今年の一番入渓となるな、これは良い思いが出来そうと同行の
S氏もうなずく。
やっぱりそうだ、とたんに岩魚が飛び出してくる、淵、瀬と、ちょっと深みが
あると定位し餌を待っている。
本流とはいえ源頭部の流れだが雪代も完全に収まり水量も下がり岩魚の
居着場所が見え、岩魚が淵尻でユラユラしている鼻先に8号岩魚針にぶどうむし
を付けポンと放り込む、0.8号の道糸は直ぐアタリを取れるように余裕をつけない
短い仕掛で餌が水中に潜ると同時にモゾモゾグリグリと確実に竿を持った
右手に伝わってくる。
この沢はいつ来ても形が良いのでちょっと喰わせてから半分向こう合わせで
竿を立てる。



竿は取込みを楽しむために中硬調を使っている、ちょっと大きめだと中間から
弓なりに絞り込んでくれる、この岩魚とのやりとりが釣り人を岩魚バカにしてしまう。
それに今日のこの沢の岩魚は元気に躍る、踊る。岩魚が湧いてくる、
岩魚バカもいっしょになって踊ってしまう。



30UPは来ないが27〜29cmの3年魚のネットキャッチサイズが多い。
自分の手のヒラ+指三本で25〜26cmですこのサイズは餌の多い沢での
2年魚でもうちょっと大きくなってから来いよっとお帰り願う。釣りバカのわがままで
来年も、また翌年もこの沢で遊びたいから。



崩れたばかりのスノーブリッジ、水面からはまだ湯気がが立ち込めている、
割れた箇所の雪はまだ真新しくきれいだ。
SBの上を渡っているときにでも崩落したら大変な事になりそう。



餌をたらふく喰っているから腹はパンパン状態だ、それで重いのだ。



ズッシリと重く引き抜く事が出来なく手前に引っ張り込み淵の出口でネットキャッチ。



朝8時に上り始めた沢も午後1時、5時間も遡行するともう藪沢状態、
それでもまだ岩魚が沸いてくる、沢が細くなった分形もちょっと小さく
なってきた。



岩魚が躍り、岩魚に踊らされ、6時間30分の釣行でした、時間も忘れさせ、
昼飯も忘れた二人の釣り人はやっと沢と林道が交差する場所で竿をタタミ
腰をおろしておにぎり昼食でした。午後2時30分。
さて、帰りがまた大変です、年1回の遡行コースでジムニーまで8kmの
林道を下ります。
6時間30分の岩魚バカをやったんだからバカナガを履いて2時間30分
ゆっくり歩くか。
歩き出してしばらくしたら車の音、もし席が空いていたら乗っけてもらおうか
と同行のS氏へ、来た来た、普通RV車(isuzu ミューだったかな)だ。
すみませーーん 下の車までの間 乗っけてもらえませんか と両手を挙げ、
おねがいしますーす。
若い二人に気持ちよく乗っけてもらった、助かった。
奥さんが助手席から後ろの席に移動してくれて我々はバカナガが汚れていないか
確認し助手席と後ろの席にゆっくり座らせてもらった。
乗っけてもらったのにちゃっかりHPの宣伝もしてしまった、すみません。
ヘボ釣り師がひとくさり岩魚談義をしているうちジムニーに到着、レジ袋に岩魚を
持ってもらった。ありがとうございました。
今日は森に感謝と若いお二人さんにも感謝、感謝。



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