5月26日 やっと下りた渓は雪代激流 撤退だ

河北林道も開いてきたので、あそこはもう入れるはずだ、下りれるはずだと向かう、雪代
は未だ出ているが渡河はできるだろうと のう天気に向かう。
林道も狭まり荒れてきた、ジムニーのトレッドでやっとの幅だ、倒木を3箇所で切り込み上り
つめて最後は小さいが斜面崩落でストップ。



昨年は、ここから更に1km程は車で登れたのに、このように林道は毎年荒れていきます。
上に杉の造林地でもあればその木出しで林道が改修される場合があるがそれ以外は
廃林道となり人も車も入りずらくなります。
でも環境整備だ、自然公園だと林道が整備されると山が荒れ、自然荒廃への道となるだ
ろう、むしろこのままの放置が一番良いのかもしれない。



40分も上ると、林道もこのような状態です、ガツガツの雪崩跡、何箇所も踏み越えて
下降地点です。



これから下りる渓は80m程下です、身を乗りだし下を覗くと渓はスノーブリッジで覆わ
れ流れが見えない。
まあ 下りてみようかと同行のS氏もうなずく。
踏み跡だけの急坂を枝、木の根っこに掴まりながらの下降、今年一番の下降でその
踏み跡も消えて分からなくなっているため慎重に下ります。
下りは20分です。



下りた渓谷はこれから遅い春です、いつもの年はこんな雪渓、残雪は見えないのに
でも、新緑のブナと残雪、渦巻く雪代濁流の素晴らしい景観を目にすることができた、
いつもであれば即流れに餌を放り込む二人なのに今日はしばし雪の上に腰を下ろし
この景色に見とれる二人でした。



いつもの遡行ルートはとれそうもありません、二人で手をとって渡ろうと試みたが
やっぱり無理、押流されそう。
今渡っても帰りに渡れない、その時に別のルートも無さそう、上りも下りも阻まれた。
ここ100m程のところで餌を流して撤退と決めた。



この激流でも淵の流れの無いポイントに腹を空かせて潜んでいた岩魚、サビは
取れて綺麗な斑紋。上に遡行できれば此処では竿を出さないのにと流れに戻してやる。



1時間ほど遊んでここは一端 撤退です、雪と自然に完敗です。
また、ブナの斜面よじ登り、でも上りはゆっくり山野草を撮りながの登りです。











80m程の斜面に咲いていた花たち。
イワウチワ、イワカガミ、オオバキスミレ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、シラネアオイ、
他にもヤマエンゴサク、ショウジョウバカマ、カタバミ、等今の時期探さなくとも回りに
いっぱい咲いています。
なかでも、イワウチワ、イワカガミはブナの林床斜面に群生しています。

車に戻り下を覗くと竿を出せそうだとちょっとよくばりな釣り人たち、雪の覆い被った
本流に下りて探る。



    元気なのが居ます、一投目でネットキャッチの29cm。



ちょっとのつもりが二人とももう夢中で、それでも渡河できないのでポイント移動の
度にオカに上がり淵を探してまた下がる の繰り返し。
ここで昼まで遊び早いおにぎり昼食です
時間も早いので次の渓に移動です。
河北林道の除雪改修もだいぶ進んでいる様子、大滝を過ぎ、渓からそれて急坂の途中で
重機の作業者が一休みしているところに追いついた。
崩落があまり無く作業が早く進み郡境まで上がれるぞとの事。
次の沢は決まったと元気が出てきた二人です。
この沢はほぼ源頭で得意の藪沢です。



このあたりは藪沢が何本もあるので最初はその沢を釣り下ります、次の沢との
出合からその沢を釣り登り車の置いた場所に戻るコースを取ります。
この渓は入渓する度に楽しませてくれる藪沢で舘でも一番大事にしているコースの
1本で、種沢の役目もしているので持ち帰り無しのときもあります。
でも今日は大物1本頂です。



今年最初の30オーバーの32cmのマルマルの重量級。










新緑の時期、陽はまだ林床まで射しこみます、この時に山野草たちは一斉に花を
咲かせます、先を競うように、また小さいながらもしっとりとした華麗さを競うように。



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