震災後の 街の不動産会社 仙台市
今 私にできる事
3月
地震・津波から数日後、当社はどうにか電気・水道が復旧した。プロパンガス仕様
の賃貸物件アパートはガスが止まることはないが、 都市ガス対応の賃貸マンショ
ンはガスが止まり開栓まで日数を要した。
管理物件の被災状況の確認、入居の皆様からの情報処理対応に追われる毎日。
しかし、ガソリンが無く思うように動けない。近くのアパート等は歩きで出向く。
電気が復旧し電話が復旧すると、とたんに慌ただしくなった。被災者の賃貸住宅、
賃貸マンション、アパート探しだ。当社にも飛び込みで来社。インターネットでホー
ムページから物件を特定してくる。当社での対応、1日中緊張の連続だ。
海岸部での被災者、家屋全て津波に飲み込まれて避難所ですと 夫婦お二人で
イスに座るなり奥さんが泣き崩れた。当社の担当も一緒に泣きながらの対応です。
入居してもらう物件選択、県なり市の被災者入居物件への補助助成制度の説明、
必要申請書類のダウンロード等。被災者は補助金制度等についてはほとんど情
報無で飛び込んでくる。仕方ないかもしれない。各市町村役所の広報機能が未だ
十分に機能していないのだから。当社でやれることはやろう、それが当社としての
震災復興支援かな。
福島 原発避難区域から 着の身着のままで逃げてきた家族。軽乗用車でガソ
リン10リッター入った携行缶だけ持って初めての仙台に走って来た。ただひた
すら走りつづけて仙台市内に入り、当社に飛び込んだようだ。当社担当はもう話
を聴いたとたんに涙を拭きながらの対応だ。近くのマンションを案内した。当面
必要な物の調達にリサイクルショップ、家電ショップ等を走り回る。
4月中旬ころ
連日の物件入居です。カレンダーが5月のゴールデンウイークの終わる頃まで
埋まってます。津波被災者、原発避難者、市内内陸部崩壊危険判定住宅退去者
、避難所でがまんできなくなった家族、等々。
リフォーム業者も入居予定日に追われ、深夜までの作業が続く。皆さんがそれ
ぞれの場所でいろんなかたちで震災復興応援している。リフォーム屋さんも応援
部隊だ。 頼むぞ まだまだ続くから。
4月下旬
震災から4週間で仙台市内のファミリータイプの賃貸物件は無くなってきた。1〜
2ヶ月先の退去予定物件まで予約が入る状態。仮設住宅の建設も予定どうりに
進んでないようだ。
普通の生活、もとの生活、に戻れるように 小さなお手伝いですが続けていきたい
仙台と秋田を行ったり、来たりしている 舘の主人 は震災後暫く仙台に足止め。
5月連休が終わった頃 事務所もちょっと落ち着きを取り戻し始めたので秋田
入り。
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