5月15日 奥まで入れた、そして、入りたい溪にも入れた。


    久しぶりに、山に向かったぞ。
    何処まで入れるかな、奥まで行けたら、入りたい溪があるんですよ。
  芽吹きから新緑の林道、その緑色に包まれた細い林道を、のんびり、
  ゆっくり、ジムニーを走らせる。
    途中、山菜採りの人たちの車だ、何台も林道脇に駐車している。
    あらー、駄目だ、積もった枯れ葉をも包み込んで、さらに木を
  根っこから引き倒した雪崩、自然界の生命力なんだな、この先も
  雪崩痕だ、ジムニーはここでストップだ、でも、ここまで入れたら、
  入溪出来る溪も選べるぞ。

  

    ようーし、ここから歩くぞ、新緑からまもなく深緑となりそうな
  深い森林を眺めながら。

  

    雑木も多い、ブナの森、樹木によっては未だ黄緑の葉、
    今の時期が、風も爽やかで、その風で揺れる木々の葉音
    はまるで挨拶のように聞える。

  

    細い廃林道の橋から、流れを覘く、雪代は無く、緩い流れ。

  

    堰堤を2ヶ所巻いて、滝を一ヶ所巻いて、ゆっくり、のんびり と
  緑の樹林帯の歩きを楽しむ。
    それでも、時々、熊対策のエアーホーンを鳴らす、こねでけれ、
  こねでけれ と、熊さんも森の仲間だけれど、あんまり逢いたくは
  ないな。そうなんです、エアーホーンを持ち歩いてからは一度も
  会ってないんです、凄い音なので近くに居ても逃げるのかも。

  

  

    あらー、崩落したばっかりのようだ、細い廃林道がまるっきり
  崩れ、流された、近くによると、未だ崩れるよ、藪漕ぎで通過だ。

  

    こんどは、雪崩痕、ここは、雪の上を通過だ。

  

    やっと、入溪下降地点到着、
  ここまで 2.1Km、を 春の森を楽しみながら、
  ゆっくり、のんびり、と 40分で到着です。
    枯れ葉が厚く積もった、急な獣道を、枝、木につかまりな
  がらの下降です。

  

  

    今日の溪に降り立ちました、前回までの入溪地は細溪の連続で、
  竿を振るのにも難儀するくらいの細い溪だった。
    今、ここに降り立つと、溪の流れはそんなに広くはないが、溪の
  岸辺の河原がほんとうに、広々とした、 源頭の溪。
    ほんとうに、気持ちの休まる溪、森、源頭風景だ。
    のんびりと、石に腰掛けて、一休みしながら、中硬調竿に
  仕掛けをセット。

  

    絶対に居るよ、と、淵が言っているよ。そうか,そうか。
    白泡が切れるところに餌を流す、荒っぽくガツガツ、 と来たよ。
  今日の1尾目の岩魚君だ、サイズ的にはちょっと小さいな、流れに
  戻ってもらうかな。

  

    ちょうど居そうな淵が階段状に連続しています。

  

    岩の下を狙って、餌を振り込んだよ、岩の奥が深いようだ、
  アタリが感じないような、ゆっくりと奥に引き込んで行くよ、糸が
  ピーンと張って、中硬調竿が目一杯絞られた、それでも、
  これでもか、と絞られた状態で足元に引き寄せる。
  ちょっとデカの28cm。泣きサイズにも足りなかった。

  

    好い白泡だな。

  

    やっぱし、出てきたよ、それも、こんどは、ちょっと残念な
  泣きサイズの29cm。

  

    連続の、好い淵だよ。

  
  

    暴れ岩魚君、ちょっと呑み込み過ぎて、傷がついたようだ。

  

    日陰で底石が見えない淵、、大岩も無いから、流れに
  岩魚君が見えるはずだが、薄暗くて見えないよ。

  

    やっぱし、居たよ、振り込んだら、即、喰いついてきた。
   茶色ぽい体色の岩魚君だ。

  

  

    緑が奥深く、これが。岩魚の棲む森だ、伐採も、間伐も
  行われていない、全く自然の森。その森、溪の呼吸を感じられる。

  

    岩魚君に気配を察知されないように、流れから離れて
  岸辺の木々の横を大きく迂回して、上流に回り込んだ。

  

    落込みの、白泡立つ先に餌を入れる、ぐいーー、ぐいーー、
  キター、デカだ、一瞬緊張するよ、中硬調から伝わる、手応えは
  十分だ。さっき登って巻いた淵を下流に移動しながら、
  バッシャン、バッシャッンと飛沫を散らし暴れまくる岩魚君を、
  やっと、足元に引き寄せることが出来た。

  

  

    スーートと上がってきたら、ちょっと細身の長身岩魚君、
  喰いが少ないのか、元気もなかったので、ソーート流れに
  戻ってもらった、これから、いっぱい食べたら、来シーズンには
  確実に尺岩魚君だよ、頼むよ。

  

  

    左右に2列の白泡の流れの淵、2尾出てくるかなと、
  岩魚バカは期待して楽しもうと思うよ。
    丁寧に探ったけれど、ちょっと大きな.岩魚君だけだったよ。

  

  

    ちょっと広幅の落込み、白泡も勢いがいいよ、ここにも居るよ、
  と泡立つ流れが 言っている見たい。
    来たよ、やっぱりデカだよ、道糸 0.8で、よいっしょと引き抜いた、
  泣きサイズの 29cm 、斑紋の薄いデカだな、尺は出ないよ。
    堰堤と滝で遮られて、本流からの遡上が無いし、釣り人も何人かは
  遡行しているようだし、本当のデカは無理かな。でも、楽しい溪だよ。

  

  

    此処も、ちょっと広い淵、期待してしまうよ。
  竿絞りをしてくれたのは、レギュラーサイズだったよ。

  

    いつもの 小滝だよ、流れが細くなってきたな。

  

    狭い滝壺からは、小さな岩魚君、でも居場所を確保して居るので、
  デッカク成るぞ、大きくなってよと、元の滝壺に戻す。

  

  

    小滝の下の淵からも来た、体色がちょっと茶色っぽい
  岩魚君だ、1尾、1尾がそれぞれの色合い、斑点、表情を
  持っているんだな。

  

    滝登りはしないで、先の下降入溪地まで戻って、左の支流に入るよ。
    水量、流れは良さそうだ。

  

    最初の淵から、即、喰らいついて来たよ、デッカイよ、
  この、岩魚君も 泣きサイズ だよ、本当のデカに逢って、
    よく来たね、と話をしたいよ。

  

    緑色に輝く森、それがそのまま、流れをも染め込んでいる、
  この空間に、自分がいるんだ、これが、山釣りの姿なんだ。

  

  

    淵に、餌を入れる、淵がちょっと広いと、引き回されるよ、
  たいして大きくないので、引き抜きだ。厚く積み重なった枯れ葉の上で
  暴れないで、静かにしているよ。

  

  

    落込み段差が低くなったら、淵、瀬も浅くなったな、
  そのせいか、岩魚君も小さくなったような気がする。
    ちびちゃんです、淵に戻す。

  

  

    又、リリースサイズのちびちゃん、、ちびちゃんが居るという
  ことは、天然繁殖が活発に行われているって事だな、
    楽しい溪だよ。

  

  

    又、来たよ、いい流れ、淵だよ、来シーズンも楽しめそう。

  

    斜面に未だ残雪が見えるよ。草、枝が枯れているのは
  雪崩の痕だな。

  

    連続落込みの渓なので、瀬音、流れの音がけっこう
   賑やかなんだ、シーーと静かな森よりはいいかな。

  

    ちょっと落差のある落込みだと、流れも激しく、
  山岳渓流みたいだな。そこから、暴れ岩魚君が、中硬調を
  激しく絞り込んでくれるよ、白泡に引き込んで行くのを、ゆっくり
  流れの下に引き寄せる。

  

    倒木で埋まり込んでる流れに又、支流が流れ込んでいるよ
  源頭部では珍しく広々とした渓畔だな、のんびりと一休み。

  

    倒木、流木が重なって、淵を塞ぎ込んで深く隠れ場所を
  作って居るようだ、そこから元気な岩魚君が流れに、乗っかって
  瀬の下まで流れるようにして下がってきた、ポント石の上に上げる。

  

    まだまだ、奥は深い溪、ここいら辺で終わりにしようかな、
  この淵で釣り上げたら最後だな。

  

     その淵に餌を入れる、ガリガリ、とアタリだが、軽いアタリ、
  竿が絞られたが、ちょっとちびちゃん、今日の最後の岩魚君、
  ありがとうと、淵に戻す。

  

    今日の釣行、連続落込みから、連続のアタリ、久しぶりに、
  広々とした渓畔の溪で、心に感じたアタリだった。岩魚君達の
  心ともふれあうことができたかなと、ささやかな想いです。

  

     未だ、いそうな落込み、淵が連続してあります。
   来シーズンも楽しめそうだな。

  

  

    黄緑色から新緑、そしてそろそろ深緑へと、森はどんどん
  進化していきます。木も草も花も毎日が生育。

  
        キクサギイチゲ、  斜面一面に咲いています。

  
         エンレイソー 、 未だ、これからの山野草かな。


  
          トキワイカリソー 、 あまり目立たない山野草。


  
      ショウジョウバカマ 、 一株だけ見つけたよ、これから咲いてくる。


  
      ヤマウド 、 収穫には、もう遅いかな、みんな伸びきっている。



  

    ジムニーから、入溪地まで2.1KM、その往復で 4.2Km、
    そうすると、系歩きが、上り下りで 3.1Km 。
    たいした、釣行ではないが、 楽しんだな。




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