8月31日  未遡行の細渓に入ってみる

   気になっていた支流と思われる本流への落込みの流れ、
 シーズン中に2〜3回くらい通る本流沿いの林道から見え
 ているんです、ちょっと細いもんだから そのうちに入ってみるかなと
 いつも 通り過ぎていた。
   今日 そこに向かってみた、林道から本流の対岸です。



   本流は前日の降雨で深みのある箇所での渡渉はちょっと
 無理かな、下の画像の様な広く浅い個所を探して渡渉する。



  渡渉ケ所が入渓する支流よりだいぶ上流なので藪漕ぎ
 で支流に流れ込みケ所まで大難儀する。取り付きには獣道
 と思われるケ所から藪入り。



   本流への落込み。
  ここの流れの留まっている箇所に餌を下ろしてみたが
  アタリは来なかった、



   沢の奥を眺めると まるっきり階段状態の連続落ち込み、
  流、水量も細渓の割には十分だ。本流の流れでは源頭は未だ
  遠いが ここ細渓ではまるっきり源頭、岩魚が棲んで居そうな
  棲息環境だ 自然そのままだ。ただ岩魚の繁殖用の産卵床とする
  石の瀬が無いな、産卵時には本流に下降するのかも、その前に
  此処に居るのかな、先ずは探ってみよう。



   細渓の両斜面はV字斜面で雑木林の広葉樹林帯で足元は
 深い草、山野草、ミズ、フキノトウ ヤマワサビ 山菜採りが入って
 ないのかな。



  最初の小さい落ち込み淵、餌を入れる、



    即、喰い付いて来たよ、成長の足りない2年魚かな、
  川虫、落下昆虫と餌は少ないと思われる、それで成長が
  遅いのかな、





  おおーーちょっと大きくなったぞ、斑紋の色合いがちょっとうすいが
 エゾイワナの系統だな





   ちょっと大きな落ち込み 小滝かな 2mほどある高さ、
 淵、ポイントが狭いので 背を低くしてかかんでソート餌を入れる、
 グリグリ と引き込んできた、ちょっとはデカかなと構える、小さいよ
 20cmちょっと、立ち上がって足元に引き寄せる。
 直登はちょっと無理 足を掛ける所が無いよ、右斜面より巻く。





  次から次と 落込みの連続、でも流れの留まっている
 淵は狭いんです、餌を入れるヶ所は選ばなくとも淵の真ん中に
 入れるだけ、即、喰い付いて来る。
 体調が ニッコウイワナ の様なパーマークが うっすらと出ている
 今は漁協も無く放流も無いが以前に放流された養殖岩魚の
 繁殖種かな、岩魚も色々のようだな





   すぐ上の淵からもパーマークの有る ニッコウイワナ系統
 本流で混成しているのかな。細い渓のわりには系統が賑やか。





   竿絞りサイズ 狭い淵でも白泡の落込み下に引き込もうとして
   絞りがあると楽しめるよ。
   エゾイワナ系統 細渓の割には賑やかな系統いろいろ





   階段流れの奥も薮に塞がれて見えなくなってきた
   岩魚が産卵床と確保できるような所が無いな、瀬が無いのだ、
   自然の渓といってもこの様な渓での繁殖は無理かな、もう直ぐ
   産卵の時期、本流に下がり、それから源頭に向かって遡上し
   ながら産卵床を探すのかな。

 

  1年魚が連続2本、雪解けころからここに遡上して来たのだな





   2年魚でも成長が遅いな、顔、目は やっぱり幼いよ





  長身の痩せた岩魚さん、餌の少ない沢なんだな、
  いっぱい食べてと流れに戻す。





   深さのない流れに餌を入れたら ジャボジャボ と飛び付く様にして
   喰い付いた、。
   針掛かりしてくる岩魚達の体側、体調が1尾毎ちょっとづつ変化が
   あってリリース前の確認も面白いよ。





  この細い渓の流れが だいたい解ってきたぞ、
  もうちょっと太ければ、そして淵毎に小石の瀬が有れば
  産卵床が確保できるのに、2〜3年もしたら様変わりするだろう



   納竿前の最後の岩魚君も 幼顔 来シーズンまでには
   ちょっと大きくなってよと流れに戻す。



   まだまだ奥が深いんです、もうちょっと広く深い渓に
   なると好いのだが、 水量しだいだな、バックの山が
   低いかな、でも 渓風景は好いよ。

 

   奥の方に 杉の伐採斜面が見えてきた、
   伐採されると その斜面、山の保水力が弱くなるので
   流れが渇水状態となる事があるんです、自然の山なみが
   ほしいな。








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