8月 16日 大雨豪雨後 笹濁りの細渓狙い

   大雨豪雨から3日、流れが走り出す渓谷をバックとする
 山なみが秋田市周辺で標高1000m前後だと其処から流れ出す
 源頭部は未だ白泡濁流状態、とても入れそうもない。
  狙った渓のバックの山は500mから600m、その谷間の細渓、
 水量、流れは治まり笹濁り状態、これならやれそうとさっそく渓に
 降りてみる。ホオーーこれならやれそう、この細渓に何時もこれ位の
 流れが欲しいよ。



  今年の秋田は梅雨明けが無いと言う、なんて事だろう
  用事の無い時には必ず雨降りだった、山渓に向かえなかった。
  でも 気温だけは高いよ、異常気象なのだ。



  やっぱり今の時期にしては水温がちょっと高すぎる、16℃だよ 、
  解禁頃の4月上旬の雪渓、の有る頃の源頭で4〜5℃、
  今頃は10〜13℃で 何時もの源頭を遡行しているんだが、
  冷水域に棲む魚族と言われる岩魚属なのに 今日の水温は
  真夏の水温のようだ。
  それでも岩魚の活性としては良い水温かな、最高水温で20℃位までなら
  棲息可能らしい、秋から冬にかけての産卵期の水温は10℃前後のようだ。





  しばらく深緑の渓をゆっくり のんびりと登ってから仕掛けをセット。
  渕を探ってみようかな、居そうな淵、落込みを覗き込んでも姿は
  見えないよ、未だ岩の陰、棲家の奥に引っ込んでいるのかも、
  でも、餌を落としてやったら 即、飛び出てきたよ、流れが強くて
  餌獲りに棲家から出れなかったのかな。



  空はスッキリと晴れているわけではないが 風もなく暑い、
  お日様の射し込まない源頭の渓でも気温が上り蒸し暑く
  なって来た。



  流からもぼんやりと立ち込める霧状の暑さ、
  この様な渓はそんなに出会ったことも無いな
  岩魚さんは遊んでくれるかな。



  流れは丁度いい流、瀬にもちょっとの深さがある。



  大雨濁流で細渓が流倒木で埋め尽くされている、
  それでも流れは下を潜って大丈夫。





  この広いポイントで喰い付いて来たのは 山女魚さん、
  此処まで山女魚さんが遡上してきているとは驚きだ。





  次の落ち込みからはレギュラーサイズの岩魚さん、
  元気だよ、目一杯中硬調の竿を絞ってくれた、この竿絞り
  を楽しみたくて 中硬調の竿を使うんですよ。引き抜くことは
  滅多にしない、、流れの下に立つので足元に引き寄せる。



  渓を覆う枝葉が無く明るい所に出たぞ、、
  垂れ下がった枝や木々が有る薮の渓での探りは 容易でないんです、
  木々の下を竿を絞って餌を振り込んだり、そこでデカが掛かると、
  取り込みに竿は立てる事は出来ないので竿をタタミ、糸を手でタグリ
  引き寄せる、強い引き込みが有る時には握っていた糸を握りを緩
  めて岩魚任せで引き込ませる、そうこうやりとりしながら薮の下で
  引き寄せるのだ、この薮下に岩魚さんが居るんです、多分 落下昆虫
  が多いからそれを狙っているのかも、岩魚さんのことだからわからない
  けれど、 これも結構楽しんでやっているんです。



  一休みしながら 見えた影に餌を振り込んだら
 又 山女魚さんだよ、此処まで遡上してくるとしたら
 大したもんだよ、岩魚よりは高水温の中流域を棲家として
 居るのだが、今時の水温上昇で上流に上って来たのかな、
 リリースしたらこの渓が山女魚の渓に成ったりして、そんなことは
 無いだろうけれど、秋に水温が下がってきたら中流域まで
 下降するだろう。





  サイズ的にはちょっと足りないけれども 岩魚君が落ち込み、
  淵 毎に出て来るよ





   雲も切れて青空が出てきたようだ、足元まで陽が射し込んできて、
  斜面も明るくなり、渓全体が明るくなった。



  クルクル、空振りナシで岩魚さんが出て来るよ、退屈しないで
  楽しんでいるよ、





  通常の流れだと ちょろちょろ状態で瀬音が聴こえないんです、
 でも、今日は水量がちょっと多いので瀬音らしく、流れの音が聴こえ
 るんです、山釣りをやっている気分です。





  ゆっくり のんびりと竿出し デカが来ました
  30にはちょっと足りない 泣きサイズの29cm、





  又 チョットデカ 今度も 泣きサイズ 30UPが来ないかな
  来シーズンにもう一遍来てもらおう、確実に30越えだよ、
  デッカクなって来てくれよ。








  細渓だけれども遊びには最高の渓です、ケッコウ岩魚君達も
  遊びに来てくれるようだし、大事にしたい渓です。
  小さい並みサイズも居るのでこの源頭部で繁殖しているようです。

 

  リリース繰り返しながらゆっくりと遡行します、
  渓相、棲家としても岩魚さんには好条件の棲家のようです。





  今日 一番の黄金岩魚君、光るくらいの岩魚でした。



  そろそろ 今日の竿納めが近くなりました、でも未だ居るんですよ。





  ちょっと大きいのが出て来ましたよ、一杯食べているようだ
  マルマルと太っている岩魚君。





  この2連小滝が魚止めなんです。



  魚止め、小滝の主、主にしてはちょっと小さいな。





   念のため2連小滝の上を探ってみる、遡上はしていない様子、
   それに 誰も持ち上げ滝上放流もないようだ、
   自分も持ち上げていないから。 納竿です。





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