5月15日  滝巻でのんびり階段釣行 デカに逢う

   ここ、本流渡渉ポイントは今シーズン3度目、1回目は
 雪代濁流で渡渉を諦めて別の支流に向かった、2回目は
 杖を準備し無理して渡渉して増水の支流を釣行、岩魚の
 居付き場所を探しながら滝下まで登ってみたが滝を巻いて
 釣り上ることはとても無理の状態だった。
   今日はちょっと好いぞ、でも雪代は未だ出ている、慎重
 に渡渉しよう。
   あれーれ 本流前方に釣人だ、リュックを背負って長竿
 で餌釣りのようだ、本流はフライフィッシングの釣人しか居な
 いけれども、荷物の入った大きいリュックを背負っていることは
 渓泊り予定で入って居るのかも。



   支流に入った、水量も流れも未だ雪代がちょっと
 出ている、
 でも今日は滝を巻いてみよう、楽しめるかも。



   トキワイカリソウ も咲き始めたようだ。
  雪が少なかったせいなのかな、山野草の咲き始
  めも早くなっている。



    滝巻開始、まるっきり壁状態の斜面を 木の枝を確か
  めて掴み、足元をウエーテングシューズで突っつきながら
  足の踏み場所を作り、よいっしょ よいっしょ と登り、登り
  切ったら今度はその斜面を滝上に向かって横切るのだ、
  この横切りの方がもっとしんどく慎重に歩む。
  登り、巻ききるまで 15分で滝上到着。
  今日の釣行本番はここからです。



   滝上の2,3か所の淵を通り越して、そろそろ竿を出すか、



    未だ淵で岩魚さんが留まるだろうと思われる付近まで
  白泡が波だっていて餌を下ろすポイントが狭められるよ、
  それでも餌を入れると即 喰い付いて来るよ。
  今日の 1尾目 まあまあサイズ、竿は絞ってくれた。



    好い落込みだな、流れが緩くなれば岩魚君も登れる
  くらいの落込みだよ。



    ほーーら 出てきたぞ、好いサイズだよ、
  渕が広かったので もっとデカが出て来るかなとネットも
  確認してから餌を入れてのだった。





    体長から斑紋、色合い と綺麗な岩魚さんだった、
  来シーズンには確実に30越えでもう一度俺の針に
  喰らい付いてくれと流れに戻す。





    来たーあ  30UP かなとメジャーを当てると
  ちいとも ジット していない、枯葉の上をバタバタと暴れる
  ジャスト30cm 






    斜面が薮状態で見通しが効かない場合にはエアーホーン
  を鳴らしての熊対策、こねでけれ、遠ざかってけれ と鳴らす。



    ここもデカが出そうだな と慎重に餌を入れる、やっぱし
  来たぞ、グリグリ ときてそのままゆっくり引き込んで行く、
  中硬調をタタミながらゆっくり引き寄せネットに引き込む。
  33cm 尺物だ  でも ちょっと細身だな、この渓の源頭部
  はブナ原生林でブナ虫の落下も多いのだが おしいな。





    広々と見通しの効く場所で一休み、天気予報では
  晴天で青空だったのに、雲かガスっているのか なんか
  スッキリしない空だな。

 



    下の淵には探っても、探っても居なかった、
  その上の緩い流れに うら ウラ しているのが見えた、
  流れに餌を下ろす即喰い付た。
  枯葉の上で暴れまくるよ。





    お気に入りの渓なんですよ、3.4時間の楽しみには
  丁度いい滝上源頭部なんですよ、ただ持ち帰りは最小限で
  そうしないと来シーズンには ゼロ となります、遊びの渓
  楽しめる渓 として岩魚君を絶やさない釣行を心がけましょう。
  淵を飛び越さないで餌を入れると もっと出てくるよ、でも今日
  楽しめる様に、又、来シーズンも楽しめる様にしたいよ。

 



    この広い淵で 2尾リリース、2尾出てくることは滅多にな
  いのだが、1尾上げてから、もう1尾が流れに ウロ ウロして
  いたのに餌を下ろした。



    木、枝の間を餌を下ろす、針を咥えたまま流れの方に
  引き込んで行くよ、道糸の枝絡みしないようにゆっくり慎重に
  引き寄せる、枝の間に来た時にそううと引き上げる、中硬調
  の竿だとこのサイズでも目一杯絞られるよ。



 

    今の時期、5月末あたりまでは未だ明るい渓です、
  6月中旬頃には木々の枝葉が伸びて日光を遮り薄暗い
  渓となります、此処だけではなくシーズンに入渓する渓が
  ほとんど薄暗くなるんだな」。



    山菜も見えるよ、山菜採りは何人かはこの滝上に登って
  来ているようだな、ヤマウド、ゼンマイ、山山葵 収穫の痕が
  そこいらじゅうに見えるよ、それにタラの芽ももぎ採られている。



    2008年9月に変異個体リンドウを見てそれから濁流に
  流されるまで4年間観察を続けた場所、ここに流木が有って、 
  その流木に根ざしたリンドウでした、竿を持たないで此処まで
  登って来たことあったポイントです、今は岩魚君がウロウロして
  居ます。



    ウロウロしていた長身岩魚君、メジャーを当てたら泣き
  サイズの 29cm もっと太って30UPになってもう一度
  来いと流れに戻す。





    餌を食べているよ、お腹がふっくら している、それでも
  ブドー虫に喰い付てくるよ。





    残雪と言うよりも 雪崩を枯葉が覆っている、完全に
  枯葉で覆われて雪崩跡に気が付かない箇所もあるくらい。
  源頭近くなると斜面全てに雪崩跡、これが消え込まない内は
  融雪濁流が発生するだろう、雨が降り続いたり、天気が良
  すぎて高温による融雪。でも早くなくなってよ、もうすぐ無くな
  りそう、例年だと6月になっても雪崩跡、スノーブリッヂと河川、
  渓は賑やかだったよ。
  今年は、もう新緑から深緑の季節になった山の樹木模様。





    ゆっくりと渓の岸を登り、上から岩魚の姿を見てから
  餌を下ろす。



    メジャーを出すほどのサイズが来た、ジャスト30cm
  暴れまくって 枯葉にマミレてやっと計らせてもらった、
  暴れ君。



    暫く待ってもちっとも静かにならないよ、手にぎっちり
  掴んでの画像も好いね。






    そろそろ今日の納竿の落ち込みが近くなってきた、
  でも岩魚さんはもっともっと上まで居るんだな、魚止めは
  もっと上だよ。でも、今日はこの岩魚君で最後としよう。
    33cm、30cmとデカ3尾を今日は頂いて帰ります。
  来シーズンもよろしくと言いながら。





    この淵なんかにはデカが居そうだな、でも竿はもう
  タタンダよ、来シーズンにも楽しめる様に。



    下山準備にエアーホーンを目一杯鳴らします、熊も
  岩魚も生息域はそんなに変わらない、近い所に生息繁
  殖しているのだ、
  遠くに見るのは好いけれど近くでは遭いたくないな 
  熊さんには。
  でも エアーホーンを鳴らし始めてから1度も熊さんを見て
  ないんだな、



 

    9時20分から釣り始めて 2時間30分程の釣行
  でした、シーズンに1度は滝を巻いての釣り登りコース。

  渡渉した本流に戻り 2.6km 、たいした距離ではないが
  源頭の連続落ち込み、階段の渓でした





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