9月13日 今日も撤退、初めての渓に入る
しばらくぶりの山行です、今シーズンは自分の日程とお天気が
上手く合わなく、渓遊びにも行けないで、もやもやしていることがある。
運材トラックと狭い林道で交差しながら奥え、奥えとジムニーを
走らせる。ありゃらら、ここも伐採か、今日の入渓予定の渓は
大丈夫かな と思いながら索道重機が向かっている方向が自分の
入る渓に沿ってその岸辺を削りながらの索道だ。
この走行痕からデッカイ重機だな、周りの樹木を切り倒しながら
乱暴な運材道路工事だな。
渓を渡渉しているぞ、方向が渓から離れてくれればいいのだが。
おおーーお 離れてくれそうだ、釣ができそうだ、ようーし行くぞ。
ここからは、いつものコース、2ヶ所の堰堤を巻いて、さらに奥え、
奥えと竿出し無で進む
良い流れだぞ、遊べそうだ。
予定して居る滝に着いたぞ、8月4日にここまで遡行して納竿
している、今日はその滝を巻いて滝上で楽しもうと企んでここま
で渓をただひたすらに登ってきたのだ。
絵になる滝なんです、ここの左斜面を登り巻く予定で来た、一休みです。
あっららーら なんだこの流れ、一休みしているうちに 流れガ
泥、どろ、に濁り出した、どうしたんだろう、上で側面でも崩れたの
かな と しばらく待ってみた。でも変わらず ああーーあこれは
索道工事だ、方向が反対に向かったのは途中の支流を避けるた
めだったか、この滝上に来ているのか、撤退だ、撤退だ。熊での
撤退は何度かしているが、こんなの初めてだよ。
それにしても、岩魚達はこれから産卵受精とちょっと深さのある瀬で
産卵床を作って、産卵行動に入るのに、こんな工事が始まるとは?
凄い濁りだ、撤退で渓を下るのに足の着き場所が見えなくなった、
注意下降だ。
渓の登り、下りで 丁度1時間、時間のロスでした。
何所の渓に入ろうかなとジムニーで林道を下りながら頭の中
で検索。
よっしここにしようか。入ったことのない渓、初めての渓だ。
林道脇に駐車できるスペースもある。
入渓準備していると、軽トラックが止まった、老夫婦、キノコだか?
と言う、いや 岩魚釣りだよ ほお岩魚か ここは岩魚がいっぱい
居るはず と言う、ほんとかいな、 地元の人だから本当だろうと、
本人たちは舞茸採りだと言う、まだちょっと早くて無かったと、でも
熊 と行き合ったので戻って来たと、熊を追っ払うものを持ってるか
と言う、エアーホーーンを鳴らしたら ビックリしていた。
ここからが 今日の山釣りだ、初めての渓だがたぶん楽し
めるだろう、渓相はなかなか好いぞ、ゆっくり歩く。
流れ、水量はまだちょっと強いかな、淵らしい箇所も強い流れで
留まるポイントが見えない。餌を下ろすテンポイントを選択だな。
かみつぶし をワンランク大きくしてちょっとだけ底を取れる
ようにセット。倒木の横に下ろしたら 即 喰らい付いて来たよ、
ちょっとデカサイズ。さっきの老夫婦の話しはやっぱり本当だった。
連続してくるよ、居付いているだろう と思えるヶ所はそんなに
多くはないが、狙ったポイントには確実に棲みついている、
そこから見えた餌に飛び付いて来るのだな。
サイズも結構揃っている、大きくも無く、小さくも無く。
デカが来るだろうと 構えて 左奥の流れの緩い個所に
餌を入れる、デカサイズ 泣きサイズ、淵一杯に振り回された。
振り回されて、上がってこないと楽しめるんです。
連続落ち込みの途中にピンポイントで餌を入れてデカサイズを
ネット無で足元に引き寄せる。
緑濃い苔に覆われマルマルの大岩、絵になる落込み風景、
そこから針掛かりし、下に引き寄せた時にその色合いから山女魚
かなと思えるような斑紋色合いのデカ岩魚。
チィビチャンです、ちぃびちゃんが居るからデカも居るんです、
釣人の我がままでデカだけの渓は無いんですよ。自然繁殖が
出来る様に、又 来シーズンも楽しめる様にリリースし、
持ち帰りはちょっとだけにしましょう。
元気なちぃびちゃんです。
ちょびちゃんが連続で淵、棲家を占領しています、たいしたもんだ。
確実に自然繁殖している渓だな、釣人もマナーを守っているようだ。
やっぱり出て来た、サワグルミの実 ツキノワグマの秋の木の実、
ドングリ、ブナの実、トチの実が熊の大好物、これらが豊作の秋
には繁殖が活性化して来年の熊生息数が多くなり、人里への
出没も多くなるとか。
秋深くなるとサワグルミの実も殻が固くなり熊は喰えなくなるらしいく、
今の時期、青いうちに砕いて喰うらしい、そこいら辺に砕かれた殻が
散らかっている、美味しく食べた痕だな。近くにエゾニューの花が咲い
ている、夏場の厚肉植物で大好物なのだがもう秋なので固くなってい
るのかな、食み痕が無かった。エアーホーーンを何度も何回も鳴らす。
ここは熊と岩魚の領域なんだ。
ここまで 蚊取り線香を燻していなかったが用心して燻す。
サワグルミでちょっとひるんだ後の1投目、レギュラーサイズが来た、
ゆっくり、ノンビリの遡行、時々エアーホーーンを鳴らしながら。
針掛かりしてから沈み込んでいる枝に絡んでしまった、
水中にネットを入れて釣り糸を切り岩魚君を引き上げる。
ほおーほ 泣きのデカサイズ
針を飲み込まれてしまって、ちょっと傷めてしまった、
持ち帰りにします。
滝が2ヶ所だよと言われていた、最初の滝、主は居なかった。
でも上には未だ岩魚が居るよ と言われたので 巻いてみることに。
右から巻き道路ができている、釣人が付けたのか、キノコ採り
が度々通るので出来たのか、どっちでもいいよ巻通路だ。
次の滝までは50m程、落込みが3ケ所程度で1本もいなかった、
釣られて枯れてしまったかな。
2ヶ所目の滝、ここは1段の滝だ、ここもやっぱし主
は居なかったよ。巻通路が無いよ。
今日はここで納竿です、遡行距離はたいした距離で無いが
階段遡行だったので疲れました、ご苦労様。
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