5月13日 新緑のブナ林と遡行を阻む雪渓
やっと空が明けたって感じ、天候不順がつづき山にも行けないで うらめしそうに空を眺めていた。
朝から青空、ても気温はそう上がりそうもない、雨が来なければ良しとするか。
林道両サイドは芽吹いたばかりの新緑、落石、倒木、、雪崩跡の残る何時もの林道に入る、
雪崩跡で動けなくなっている軽ワンボックス、ロープを持っていたら引っ張り出してくれませんか と
ロープ、スコップ、タイヤチェーン、ノコギリは常備しているので 即牽引、そうしないと自分が前に
進めない。林道を塞ぐ倒木が2ヶ所 切り出し前進。
ここでストップです、1人でジムニーの通路確保にちょっと無理だ、30m以上ある、諦めてここから
歩くことにする。
1時間も歩いたら入渓地に着くだろう。
この辺はまだ雑木新緑、今日はブナの新緑を見に来たのだ、もっと奥、もっと高く。
上を眺めるとブナも見えてきた、広葉樹林混成林だ、残雪、雪渓も見えてきた
新緑の山なみを眺めながら
雪解けの崩落と落石の廃林道を
のんびり、ゆっくり。
しばらく歩いて堰堤域も過ぎた
あたりから下降地点を探す。
北側斜面で雪渓を踏みしめ
足元を確保しながら注意下降
いつもの小渓薮沢からちょっとは広く流のある渓谷だ。
中流域から3ヶ所の堰堤と10m程の滝を越えての源頭部渓谷、ここに育まれる岩魚達は
混成ナシの居着き岩魚達のはずが上った源頭で変異個体?
竿を出すと 即 ガリガリ ゴツゴツ と岩魚の竿を絞る感触が手元に伝わる、
雪渓がどんどん多くなり渓に迫ってきている。
雪代で水位UP分 落込みとその淵が大きくなり淵全体がポイントなので餌を放り込むのに狙い
は要らない、何処に餌を落としても喰らい付いてくる、技が要らないんです、岩魚釣りは。
サビはとっくにトレテ綺麗な斑紋の岩魚。
ちょっと白い秋田美人岩魚。
リリースしながらの遡行です、この渓のアベレージサイズは23−25cmくらい、
小さめの3年魚かな。
頭部の小さい岩魚(ちょっと 頭の潰れた岩魚) 変異個体か?
頭部のちょっと小さい岩魚
針外しの時に気がつく
それも2本続けて掛かる
『山釣り紀行』菅原徳蔵様
のページで紹介されていた
:頭の潰れた岩魚:程では
ないのだが
この渓には年に1回入渓
し、今まで7回程釣り上
っているがこの様な姿の
岩魚は初めてです。
2本とも22cm程、
3年魚の小かな
2本目は細く痩せていた
リリースで来年又来て
みます、
異種混合できない渓
のはずなのに。
その後もアベレージサイズでガリガリ ゴリゴイと釣り上る毎に来る
正面に雪渓が見えてきた、これがだんだん大きくなるとストップを余儀なくされる。
チビ岩魚 キクサキイチゲとハイポーズ
ゴーロ帯とまでではないが流れが見えないくらいの岩と倒木、遡行するにも一難儀
雪渓と渓畔と遠くに青空、気温はそんなに上がってないが気持ちいい。
上の雪の下からやっと引き出した白い岩魚、今日の1番、泣きの29cm。
よいっしょ と中硬調をUの字にして雪渓の上に上げる。
尾がちょっと傷ついていますが綺麗です
雪渓が大きくなります。
普段はちょろちょろ滝が今日は雪代に後押しされて滝本来ゴオーーンンの滝音
やはり 渓 は消えています、雪渓の下を流れてこの足元に出てる。
その足元から今日最後の岩魚君が出てきた。
雪渓の下に丁寧に戻すと上流に向かってスグ見えなくなった。
登ってみても先では竿出せないなと 諦める。ここで納竿です。
ブナも見えてきた。
ここまで来ると ブナ原生林 だ、これが観たくてここまで来たのだ。
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