8月30日 残暑の渓で滝撮、岩魚釣り

  今日も 30℃を超えるとTVの天気予報、カレンダーではとっくに秋なのにこの空は
 なんだろう。朝晩は気温が下がり夜も熟睡できるようになったが昼は大雨注意報後は
 秋風なんだが真夏日だ。
  それでも渓に降りると ひんやり と心地よく ここだけは秋かなと思っていると上の
 ほうから生温かな風が吹き込んでくる。でも竿を握ったり、カメラを構えたりするとその
 熱さを忘れて夢中になって沢歩きをしている。

 

  沢遊びはのんびりやってますが五感を研ぎ澄ませての遡行です、特に今日の渓は
 熊さんの多い森、渓で、春熊猟に渓を渡る橋を修復中の下を遡行、朽ちた橋の20m程
 上流に杉1本橋を手すりワイヤーを張り渡していた。

        朽ちて落ちる寸前の吊り橋                新装の 杉1本橋
  

  ちょっと広い瀬を歩いている時には夏枯れのちょろちょろの沢でも 渓が狭く細い箇所に
 さしかかるとその水流の勢いはいつもの源頭の渓に戻ってくれる。

 

  足元から走る岩魚を目で追いながら まだちょっと小さいな、もうちょっと大きいのが
 見えたら餌を流してあげるのに 

 

  今日の 滝撮りの滝が見えてきた。水量、勢いとも半減、今の時期こんなものかな、
 1眼デジカメの据え付け場所を探す、三脚を持ち込まないのでこのセットポイント探しに
 時間がかかる。岩の上に枝を折ってカメラの下に挟み液晶モニターを覗き方向と角度
 を決めてシャター優先と絞り優先で何枚かセルフタイマーで撮る。

         

 

 

  ズームで水中を覗くとデカ岩魚が見える、速く餌を放り込みたい衝動にかられる。
  カメラを背負い餌を鼻先に放り込むと即喰らい付いた、重い、大きいぞと淵に引き寄せる。
  マルマルの28cm、30はあると思ったのに残念、今年まだ30UPにお目にかかてない。
  ここの主かな、1本だけだった。

 

  主を1本だけ頂いて 一旦本流筋に下がる、本流と言ってもここまで上るとどちらも細く、
 どっちが本流、支流かわからないのだ。出合まで下がりこんどは左に釣り上り、ここからは
 釣りモードでポイントを探ります。

 

  狭いポイント淵からグリグリ、グイグイと中硬調の柔らかい竿を絞ってくる、産卵遡上が
 始まっているのかふっくら とした岩魚達。

 

 

 

  隠れ場所の在る落ち込みには自己主張する1本が必ず待っててくれる。

  

  

  その1本と落ち込みごとに勝負する。

 

 

 

  今日の岩魚の写真は全て陸写真、渓が狭く生簀を作るスペースを取れなかったのだ。

 

  帰りはブナ原生林を横切る舞茸道をホイッスルを吹き鳴らし周りを警戒しながら下ります。
 ここは、春熊猟場の真ん中なのだ、残雪の残るこの斜面でシカリの指示で10〜15人程での
 巻狩りを展開する。

 







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