11月 5日 紅葉と山女のペアリング

深秋の好天に誘われて奥山に向かう。
林道は厚い落ち葉のジュウタン、積み重なった枯葉の上をカサカサ、カサカサと
感触を確かめるかのように歩いてみる。
渓を風が走ると枯葉が宙を舞う、その落ち葉が林道だけでなく曲がりくねった
渓の淵を覆つくし、陽光を遮るものが無くなった川面を赤く、黄色に染めている。

山屋も沢屋も釣り師も居なくなり静まりかえった渓に山女がノンビリ餌を追っている
それらしいものが来ると何でも口に含む。
おやおや、一匹じゃなさそうだ。
仲間が居るようだ。


追っかけはじめたよ、テリトリーの外に追い出すのかな。
この餌場は俺の場所だ と追い掛け回す。

追い掛け回しているのではないようだ、並んで、寄り添っているようにも見える。

同じ瀬で回りだした、二匹揃って。

落ち葉の積み重なった浅い瀬に寄って来た、産卵行動かな。

ずーーと一緒に、落ち葉に見え隠れしながらの
恋のアクアダンスだ。

紅葉の葉を中に回る事三回、後ろが♂だ、二匹とも尾びれが赤い
婚姻色なのが確認できる



♂の方はケッコウ大きいようだ、竿を振りたい衝動に駆られる。
でも今は餌に喰らいついてくれそうも無い、アクアダンスに夢中なんだ。

産卵床に向かうのか、流を上り始めた、

増やせよ、そして大きくなれよ、小子化対策なんか要らないように。
来春、雪がとけたら又逢いに来るから。
(Canon EOS Kiss Digital N EF55〜200mm、被写体まで4mの至近距離)
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