3月21日 雪を踏みしめての解禁
早朝5時30分 やっと空が明るくなってきた、しかし深い渓谷は未だ真っ暗。2005年解禁初釣行の足跡はカンジキの踏み跡でした。
林道は未だ50cm以上1m位の積雪です、カンジキでも5cm程ぬかり気温が上がったら帰りは倍以上の沈下は覚悟。
渓はこの林道から20m程下で、写真の踏み跡の右1mはセッピで踏み込むと20m下の渓谷までスポンとズリ落ちます。渓を覗くにも命がけ、それでも岩魚に逢いたい。
最初に降り立った渓、水辺に雪が迫り出しています、1m以上あり。水温は4℃ 未だ低いあと2〜3℃は欲しいところだ。一投目どっちがくるのかな、キタキタ、キタぞ 2005最初のアタリ、水温が低いせいかコツ、コツ と鈍いアタリ。
2005最初の1本は山女だ、山女でもいい充分に楽しませてくれた。大して広くない渕を右、左と竿先を絞り込んだ、ユックリ取り込む。岩魚域まで遡行出来るかな、雪の林道をカンジキで登るより渓を釣り上がる方が楽だが雪のハリ出しで遡行できなく、林道によじ登り、また次の入渓下降場所を探さなければならない。
同行のS氏、雪の厚さは2m、渓には下りれない、ソロリソロリとカンジキの足場をきめる、右足を浮かせたままソーット。餌のぶどう虫を淀みに下ろす。1投目で喰いついた様だ、竿を絞り込まれながら引き抜いた。
形のとれる山女だ。
下降入渓できそう、下降は楽に出来ますが渓から上がるのは技術が必要、カンジキを雪の壁に刺し込むようにして一歩一歩足場を固めてよじ登る。足場を確認しないでよじ登るとスッポリ落ち込むことがある、危ない危ない。
最後まで山女、4時間の遡行で岩魚域までとどかなかった。この山女と最初の山女と2本だけ戴いてきました。
どちらも26cm、次に入渓しても十分楽しめますよ。だけど漁業権の無い河川なので放流されていませんので持ち帰りは最小にしてください。
9時30分納竿。車止めから1.5km程登っています。
気温が上がり林道もだいぶぬかります、携帯しやすいようにと小さめのカンジキなので日当りの良い場所はズブズブット10cmほどぬかります。S氏とユックリ行こうと、一歩、一歩ゆっくり歩き出す。途中フキノトウ採取、今晩 ばんきぇ味噌 と ばんきぇの天麩羅 美味いぞ。1時間30分かけて やっと車に辿り着いた、くたびれた。
帰りの林道です、うさぎ とカモシカの足跡だけの静寂の世界。
フキノトウやっと顔を出したのに上から雪が崩れてきた
2005釣行記にもどる