11月12日  そこに熊が居る



そこに熊が居るんだよ
集落から300m程
おそるおそる車から降りてデジカメを向ける
親離れして未だ日が浅いようだ、3歳くらいかな、小さい
熊までの距離は50m
熊もこっちを認識したようだ、じっと俺を見ている
道路沿いの小さな沢、手前は稲刈り跡のひこばえ、
熊の後ろは休耕田、耕作放棄田の沢、これも熊の生息圏との境を
無くしているのかもしれない
このままこの里山で冬眠するのか
来年、4歳、5歳となると完全な成獣だ、あぶない。
秋田で今年の発表捕獲駆除頭数は260頭を超え全国一の数のようだ
それだけ人前に、里に下りて来ているのだ
秋田でも何人もの人が怪我をしています
保護される一方で害獣として駆除もされる
棲み分けできないものか

人を恐れないで里山をテリトリーとする熊を
最近、『新世代の熊』と言うらしい
奥山の彼らのテリトリーに人間がかってに入り込んで
その生活圏が定まらなくしているのも確かだ
山釣り(自分もふくめて)、山菜採り、茸採り、沢登

でも、今の時期にこんなにも人里近くに居るとは
やっぱり山には餌が無いのか
ゆっくりと沢をよこぎりはじめた
途中で立ち止まって又こっちを見た
それからゆっくり歩き出し林の中に消えていった
おなかを空してて寂しそうにも見えた

(11月12日午後1時30分 秋田市下北手宝川、県道秋田北野田線沿いにて)

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