5月 4日 新緑の森、未だ雪崩残雪でストップ、細渓に入る。

    新緑の林道を走る、その森が、言葉を発しているよ、『 ゆっくり、
  静かに走ってよ 』。
    ジムニーの窓を開けると、まさに、その新緑の森の香りが、
  ふんわりと鼻をくすぐるよ。
    その林道を、ゆっくり、のんびり と進む。

  

    あれーー、やっぱしダメか。どうりで、引き返してくる車と
  交差したよ、山菜採りの車で、入りたい奥まで入れないで、
  戻ってきたのかな。

  

  

    これが、自然の森、雪崩で いじわる しているわけではないよ、
  その自然界を理解しなければ、『 このー、雪崩、 早く消えろ、 』
  なんて、叫んだらダメだよ。
    もうちょっと先の渓が今日の入渓予定だったのに。
  崖下の、本流の流れは、未だ雪代白泡濁流で、徒渉は出来ない。

  

    本流徒渉なしで、入れる細渓を選ぶ。
    流れを見て、この細渓とした、この辺のバックの山の標高が
  600m~700m程なので、雪代も収まっているようだ。
  入渓、即、落込み、淵の連続で、竿出しが忙しくなりそう。

    好いな、この新緑での竿だし、ノンビリとやろう。

  

  

    最初の竿だしポイント、細渓のわりには、淵、淀みがある、
  そこへ、ピンポイントで餌を入れる、アタリも無しで、即、喰いつい
  てきたよ、レギュラーサイズの岩魚君。

  

    階段状の連続落込みの細渓、周りを取り巻く芽吹いた
  ばかりの木もあるが、今日の晴天を根元まで受けられる、
  今の時期の鮮やかな、黄緑の森の風景、岩魚バカも、そこに、
  山野草と一緒に浸ってしまうよ。

  

  

    細い2系統から流れ込む淵、出てきた岩魚君は、ちょっと
  小さいよ、流れに戻ってもらう。

  

    細渓の岸に沿って、山ワサビ、が伸びて、小さな白い花を
  付けている、帰りに頂いていこうかな。

  

    階段状の落込みで、淵も連続してるんです、その、狭い淵でも、
  グリグリ、ガツガツと引き回すよ、中硬調を絞られながら、引き込みを
  楽しんじゃうんです。レギュラーサイズかな。尾が大きかったから、
  デッカクなる体系、リリースする。

  

  

    広くて浅い瀬、ウロウロして居るのが見えるよ、動きを見ながら、
  餌を、鼻先に入れる、即、ジャブット、飛びついた、竿を十分に絞る
  ちょっとデカ。

  

    間伐がされていない杉林は、輝くお日様も射し込まない薄暗い
  樹幹だ、細溪を境にして右斜面は新緑真っ盛り、気持ち好い。

  

  

    足元の白泡二列の落込みの左からの岩魚君。
  元気だよ、淵にジャボンと戻す。

  

  

    前に釣れた淵から、落込み3段上の淵、細くて痩せているのかな、
  十二分に食べてないのかも、いっぱい食べろと上の淵に戻す。

  

    流れを塞ぐようにして、雪渓ほどではない、雪崩残雪。
  これが、本流筋で発生すると、大変な事となります。
    まずは、流れが止められて、雪崩ダムと化するのです、それが
  崩れて、ダム崩落となり、下流で釣り込んでいると大変なこととなる。

  

    雪崩残雪のトンネルからの流れの瀬には見えなかったが、
  餌を放り込んだら、喰いついてきたよ。
    残雪の落ち葉を取り除いて、岩魚君を置くと綺麗な斑点の
  岩魚君だ。雪の上に放すと、冷たくて暴れるんだけれど、
  おとなしくしてたよ。

  

  

    段差も険しくなってきたぞ、それでも、岩魚君達は、白泡の
  落込みの流れを上れるんですよ。まだまだ、上流まで上って
  居るよ、餌を求めて、自分の居場所を確保するんです、そこえ、
  針の着いた餌が流れてくるもんだから、放してよ、はいはい、直ぐ、
  流れに戻すよ。いいよ、いいと、言いながら、自分で暴れながら
  流れに戻ったよ。

  

    又、雪崩痕、斜面も雪崩に削れとられたように枝、細木が
  倒されたり、草が生えていなかったりと、これも自然のなせ
  る技かな。山野草、山ワサビを避けて階段を上る。

  

    好い淵が現れたぞ、居そうだな。

  

    両縁に白泡、中の瀬に餌をポント入れる、アタリを感じさせないで、
  いきなり、グリグリと深さはないのに、引っかき回してるよ、 ゆっくりと
  中硬調を立てて引き上げる。

  

  

    この細溪の狭い落込み淵に棲息し、それなりにデッカク
  なっているんだ。でも、此処の淵に止まっているだけではないはず、
,  上流、下流の年間の水温の変化によって、それに、水生昆虫、水虫、
  落下昆虫の生育繁殖時期。 又、産卵時期には、小石のちょっと広め
  の瀬で産卵床を作るので、移動を繰り返すはず。

  

    ややー、上流に残雪雪渓の細溪が見えてきた、この、溪も、ここで
  終わりかな。
    そう思いながら、淵に餌を入れながら登る。

  

    未だ、淵ごとに出てくるよ、何処まで登っているのだろう。

  

    雪渓は右からの細い支流だ、釣り登っている溪は、未だ好いようだ。

  

    ほおーら 、未だ出てくるよ、十分遊ばしてもらったよ。

  

    小滝だ、登れそうもない岸壁。右なり左から巻いたら登れる
  だろうが、今日は、此処で終了だな。

  

    滝壺の白泡を目がけて、最後の餌入れ、ちょっと小さな、
  岩魚君、多分、魚止めだと思う、もっと、デッカイのを期待し
  たのだが。
    画像掲載以上の岩魚君達に楽しませていただいた、
   ありがとうございました。

  

  

    さっき、登ってくる途中で見た、雪渓で埋まっている
  支流、細溪、 両斜面の新緑、根元まで射し込んでいる陽光で
  樹林全体が鮮やかに目にはいります。







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