4月24日 残雪の林道と渓、来たよシーズン最初の30UP。    


     ダム上の工事が、土曜日休業のようだ、通過です。
    でも、ダム上を通過し切れていないうちに雪崩残雪で
    ストップだよ。
    斜面の山並みは、春爛漫、山桜にヤマボーシ、満開だ。
    雪で入り込みストップでも、山も春なんだな。

  

    これでは、ジムニーでも、無理だよ。
    せっかく工事が休みで入れ込めたのに、前進ナシだ。
    この、雪崩痕では、通過できるまで、まだ暫く掛かりそう、
    ジムニーを止めて、ここから歩こうか、入渓地まで
    未だ遠いよ。入渓準備して出発だ。

  

    本流は雪代濁流、瀬を流れる白泡は、瀬音じゃない、
    雪解けの、ゴオーーと水音だ。

  

    しばらく歩いたら、又、雪崩崩落残雪、それに、林道も崩落で
   本流の流れに崩れ落ちて居る、雪が消えても車が通れないか
   もしれない。

  

    後ろから、バイクでの釣り人が来た、車よりは奥に入れる
   だろうな、でも、ここの残雪と林道崩落ヶ所は チョット
   無理かな。 バイクを止めて、状況を見ながら、『無理だ、ここで
   ストップだ』、と言っている。
    『 じゃー、ここから2人で歩こうか、どこに入ろうかと、
   俺は沢の堰堤の上に入るよ』、と言うと、『じゃう俺は、
   その下、本流からの入り口から、堰堤まで遡行するよ』、
   ということで2人で歩き始めた。

     

    支流に沿った林道、雪も無く、歩けるぞ。
    杉林だから、木の上での着雪状態で消えてしまうので、
  根元までの雪は少なくなるはず、それで、きれいに消えた
  のだな。でも、この状態は此処だけ、直ぐ、雪の林道になる。

  

    ホーーラ、この残雪、ザック、ザック、 と雪道を歩く。
  堰堤の上の入渓地を目指し、春を告げる林間を愛でながら、
  ゆっくり登る。

  

    雪の林道の足元から斜面の上を眺めると、木々の芽吹きで
  樹幹は、白色、ピンク、黄金色、黄緑、緑、と賑やかな発色だ、
    これが早春の山だ。
    山桜が咲き始め、ブナの芽吹きも始まっている、
  真っ白い満開のヤマボーシ。
    そうだった、先日、山で、クマ撮りの加藤明見 さんに会った、
  この、『ブナの芽吹きの時期にクマが木に登って新芽を食べている』
  と言っていた、気を付けよう。

  

    青空をバックに、真っ白く花びらの大きな、ヤマボーシの花、
    その、花びらの、1枚、1枚、が、春そのものであるのを
    感じられる
    谷あいの、芽吹きの斜面では、一番目立つよ。

  

    バイクの釣り人が、遡行してくる細い渓、
  流れも良く、岩魚も居そうな淵もあるよ。

  

    残雪の隙間に蕾を覘かせて、春を告げる1番の、バッケ。
   それが、こんなに伸びた ふきのとう。

  

    堰堤の上到着、ここから入渓ですよ、岩魚さん達に
   会えるかな。
    車をスタートしてから、途中まで、バイク釣り人とも、
   話し合いながらのだったが、1時間30分、雪の林道を、
   のんびり歩いたよ。

  

    さっそく、仕掛けを準備。道糸は細渓からの引き抜き
   なんで、太めの 、1.0号、ハリス、0.8号、デカが来ても
   大丈夫だよ。
    細渓は連続落込みで、まるで階段を登るような釣です。

  

    最初の狭い淵を覗き込む、 瀬に、オーー、いる、いる、 いるぞ、
    いるぞ、と 独り言。流れに、ゆっくり、ユーーラ、ユーーラ
    と、これが自然の岩魚の姿なんだ、と一人で納得。
    そこに、餌を、ソーート入れる、狭い淵でも岩魚のアタリは、
    ぐりぐり、ガツガツ、と来るよ。
    今日、最初のレギュラーサイズ、中硬調の竿絞りだよ。

  

   まるっきりの階段落込み、小さくとも淵、淀みがあったら
   餌を入れるんです。

  

    ここの、細渓だと、
    この淵は、大きな淵だよ、デカが潜んでいるかも。

  

   、餌を入れたら、いきなり来たよ、糸を目一杯、ぐーーんと、
    引っ張り、竿も、これでもかと立てられないくらい、絞られた、
    この伝わってくる感触、これが、岩魚釣の、そして、
    山釣りの醍醐味だよ。
   ほーー、大きいよ、泣きサイズかな。

  

    笹に覆われた淵でも、流れに乗っけて、淵に居る岩魚君に、
   餌付きの針を、くれてやるよ。

  

     背がチョット黒く、冬期間の黒サビが未だ取り切れて
   ないようだ。 白斑点も未だチョット薄い、生息すみかが
   暗く、奥に深いので、体色も全体に黒ずんで、これから
   ちょっと明るくなるんだな、岩魚君達はいろいろです。

  

    淵、淀みが無いくらいの白泡だけの落込みだと
  そのまま通過し次の淵狙いだ。

  

    ホーーラ、浅い瀬で、 ゆーーら、ゆーら、しているのを
   そーーと 木の陰から見ながら、気づかれないようにして
   餌を上流に振り込み、流し下らせる。
    岩魚君も、ソーート口に含んだ、口に咥えるのを見な
  がらの釣って、こんな細渓だから見れるんだよ。
    ありがとう、岩魚さん。

  

    連続する、落込み、淵で針に掛けてはリリースを
  繰り返しながらの遡行。結構、竿絞りのデカも居るし、、
  1年魚のちびちゃん、も来るよ。

  

    1尾、1尾、それぞれの体色、それぞれの顔表情を、
  俺達は持って居るんだ。 まんまるい目ん玉で、釣り人の俺を
  にらめているよ。わかった、わかったよ、今、写真撮ったら
  流れに戻すよ。ごめん、ごめん。その代わり、来シーズンに
  又、来るんだよ。

  

  

    今日の一番の落込み、淵だよ。倒木がちょっと
  じゃまして居るけれど。

  

    やっぱし、来たよ、グーーイーット、 デカの引き込みだ、
   引き込まれたまま、根掛かりしたのかなと思うほど、
   動かないよ、ネットで受ける足元が無い、
   引き抜き以外無いな。倒木の下を糸を通すことが出来たので
   下の瀬に降りて、やっと、足元に引き寄せた。
     デッカイ、30UPだ、メジャーを出す、
   33cm ある、 シーズン最初の 30UPだぞ。

  

    やっぱし、好い顔、しているよ。
    ドーーダと、言う、精悍な面を見せているよ。

  

  

    倒木で形成されている淵、その倒木で棲息住処を選択して
   いるんだな、その木の下に餌を振り込んだ、やっぱし、出てきたよ、
    ちょっと飲まれて、傷を付けてしまった。

  

    気温が上がってきたのかな、渓、森全体が もやっと して
   来たようだ、自然のなせる技だろうな。

  

    雪崩痕の大岩は、緑の岩苔が、剥ぎ取られて、白い岩と化
    している。
      流れの淵には山野草と一緒に、山ワサビも花を咲かせて
    群落を作って居る、帰りにチョット頂いて帰ろうかな。

  

  

     のんびりと登ってきたら、ちょっと広い落込み淵だ、
    居そうだな、何処に餌を入れるか、ピンポイントで決め込む、
    流れ下流から見定めて、 落込みの左白泡に入れる。
      アタリも無しで、瞬時に喰いついたよ。
    未だ、竿立の、かまえもしていないのに、慌てるよ、岩魚君。

  

  

    落込みから、小滝かな、とも見える、好い白泡の源流を
  思わせる流れ。
    白泡を逃れた左右の小さな淵、淀み、そこに岩魚君が
  止まっているはず、右の淀みにソーート 餌を沈める、
  やっぱし出てきたよ、レギュラーサイズだな、又、来シーズン
  来てくれよと、同じポイントに戻す。

  

  

    そろそろ、廃林道に、攀じ登ろうかなと思いながらの
  竿振りです、でも居るんです、竿を振り、餌を送り込んで
  カラッポが無いんです、必ず岩魚君が遊びに、付き合って
  くれるんです、自然再生の細渓です、だから山遊びには
  リリースが必要なんだよ。

  

   自然の流れ、森から、春の風を感じながら、又、野草を
   踏んづけないように小岩を選んで足元として階段の細渓を
   攀じ登る。
     リリースしながらの遡行です。

  

  

    芽吹きの樹幹、風が緩いので枝、葉の揺れる音も無く、
  静かな細渓、そこに横たわる太い倒木に腰掛けて流れを眺めた。
    山の春の輝かしい日射しに、芽吹で開けた緑に囲まれた
  この渓、これが自然の醍醐味だな、独り占めだよ。

  

  

    まだまだ、岩魚君達は登っているんですよ、餌が豊富な
   渓なので、自分が食べる餌を求めて どんどん 遡上して、、
    それに、秋には産卵の可能なちょっと広い瀬もあるんです。

  

    瀬から飛びついてきた、来シーズン用のデカだな。

  

  

    ぽん、ポン と、またげる細渓、だから、流れには、
  あまり入らないんですよ、右、左、と左右渡り歩きの遡行だよ、
  なんて、楽な、山釣り、なんだ。

  

    この淵で、納竿しようと思っていたら、最後を喜ばせる
   デカが、付き合ってくれたよ。
    十二分に竿絞りをしてくれた、
   今日の最後を飾る、黒サビの残るデカサイズ、泣きサイズ
   位のようだ。  喜んで、納竿だな。

  

    まだ、上流に居るんです、魚止はまだ先なんです、
  でも、十分に岩魚さん達に遊んでもらったよ、ありがとう。
    ここの途中から、廃林道に登る、ルートがあるんです、
  登りはきついが、杉林を間伐したときの細い作業道の跡。

  

  

  

    作業道を登る、きつい登り、ふーーふ、ふーーふ、
  言いながら、やっと、雪の廃林道に登ったよ、きつかったな。

   

    総歩行距離は、歩数で、14036歩で 9.8km 、
    渓の遡行、釣登り」は、たいして歩いていなく、せいぜい
    1Km 程、、あとは、入渓迄の距離、納竿後林道の下り
    と、車までの距離。

  





 2022 釣行記もくじに、もどる