　　　　　　　　７月３０日　　熱暑の森　岩魚は元気だった

　　　　　里は猛暑　山　森はちょっとは涼しいかなと　緑深い
　　　山に入り込む　暑くても雨も降った　枝葉　草の伸びは凄い
　　　事に成っている　いつもの薮漕ぎはせいぜい膝くらいまでの
　　　草とはびこった笹を掻き分けて歩けたのに　今シーズンの薮
　　　は背丈ほどあるよ　とても藪とは言ってられないよ
　　　　此処なら歩けそうだ　　草の生えた廃林道だ　のんびり歩けるぞ

　　

　　　　　草　木が生き　生きしている　やっぱり　雨と高温で
　　　これこそ自然成長だと　森が生きている　木々が生きている

　　

　　　　　御日様の射し込まない草の伸びている廃林道を
　　　散策気分で入渓地の源頭上流部に向かって歩く

　　

　　　　　　のんびりとは言っても熊だけは注意だな　エアーホーーン
　　　　を鳴らしながらです　腰には熊鈴が高音　低音の３個を下げて

　　　　　　

　　　　　左下　深く渓底に見える流れを覗くと　ちょろちょろ
　　　のようだ　雨が降った後なので流れは強いかなと思っていたが
　　　瀬音も聴こえないよ

　　

　　　　　しばらく登ってから　枝草に掴まりながら　細渓に下りた
　　　やっぱり流れは細いよ　細いけれども流れは生きている
　　　その流れで岩魚は元気に生息しているんだ

　　

　　　　　淵らしい淵が在るよ　ちょっと広い岸で竿に仕掛けを
　　　セットしながら一休み
　　　セミ　の鳴き声で山は賑やかだ　

　　

　　　　　　細い流れを一歩　いっぽ　ゆっくりと渓歩き
　　　ポイントを探り歩きでもないので　足元だけを注意しながら
　　　のんびりと森林浴

　　

　　　　　確実に居るだろうと思われる淵だけに餌を振り込む
　　　ありゃありゃ山女魚だよ　なんで此処に山女魚さんなのかな
　　　水温が高まっているので岩魚域まで遡上して来たのだな
　　　下流の山女魚域まで下がってよと流れに戻す

　　

　　　　　　歩いていると　足元から　デカが上流の淵に向かって
　　　　凄いスピードでシュウート遡上していくよ　でも　その淵を
　　　　探っても出ては来ないよ　明日までは出てこないよ？

　　

　　　　　元気な岩魚君が出てきたよ
　　　　それほど大きくないのに淵も狭いのにグリグリと竿を絞るよ
　　　　中硬調の竿はこの絞りを楽しめるのだよ

　　

　　　　　広葉樹林　雑木帯の細渓　熱暑のお日様は遮られても
　　　森全体は　霧状態でボンヤリと霞んでいる
　　　　　ちょろちょろの渓でも岩魚君が潜んで居そうな淵は
　　　しっかりとして　岩下の隠れ場所も有るよ
　　　そんな隠れている岩魚君に呼びかけながら上流に向かう

　　

　　　　　　渓が細いもんだから　蜘蛛の糸　が凄いんだ
　　　　渓を横切って何本もの蜘蛛の糸が張っている　釣り糸に
　　　　絡んで狙った淵に振り込めないよ　もぎとった枝で払いな
　　　　がらの遡行だよ　蜘蛛糸にトンボが下がっていたらそれを
　　　　釣り餌にして振り込みたいんだが糸になんにも昆虫が付い
　　　　ていないよ　竿先は蜘蛛の糸だらけ　丁寧に拭き取る
　　　　蜘蛛にしても流れに落ちると落下昆虫で岩魚さんの良い餌
　　　　に成るはず　大切な餌かな

　　