5月12日  山は緑
 天然繁殖していたよ チビもデカも居た

    豪雪だったが 雪消えが早かった、それが緑化を早めているのか、
  林道を歩いているのが本当に気持ち好い 雲一つ無い真っ青な空に
  この緑の森、山釣り入渓の前にこの風景、木々だけではなく足元には
  春の一番咲きの山野草はもう終わって2番咲きの花がお陽様が根元
  に射し込むうちにと先を競って咲いている

  

     遠くに今日入渓下降する渓の流れの源の山が見えてきた、
   手前の山が 標高790mでその奥の山が1000mの山 そこ
   に浸み込み 流となって浸み出して 深い渓谷を作り出して
   岩魚の生息域の自然を形成している。

  

     あらら あららら 伐採だ 杉伐採だ それで途中にトラックの
  車輪跡が在ったよ、何か工事中かと思っていたのが伐採とわ。
  入り込めない廃林道がますます入れなくなるよ、杉伐採だから
  植林造林地だな、近くにブナ原生林が保護林として成長している
  ので そこだけは後世に残してほしいよ。

  

     重機での伐採の音が聴こえて来るよ、山は賑やかです、
     この周辺だけは熊の出没は無いかな、
     奥の奥へと廃林道を登っているうちに伐採の騒音も木々と
     新緑の葉に遮られて聴こえなくなって 又 静かな森となった

  

    やっと入渓下降地に到着 藪の斜面を木の枝につかまり
  ながら瀬音の聞こえる源頭の渓に下りる

  

    足元には山野草 キクサキイチゲが一面に咲いている 
  遅咲きのカタクリも2〜3本見える、 咲いている花達を踏まない
  ように足元に注意しながら渓沿いにゆっくりと上流に向かう。
    流れは良いようだ 落込みの白泡 それに流れの緩い渕、
  そこからちょっと広がる瀬、水温が上がってくるとその瀬にユラユラ
  している岩魚の姿が見える時がある。

  

     しばらく登ったら残雪が見えてきたぞ、竿出ししよう
   仕掛けをセット 道糸0.8号 針糸0.6号 岩魚針8号
   餌はシーズン通して ぶどう虫 だけです
   中硬調の竿なのでちょっと大物でも糸切れ無で足元に引き
   寄せ出来る仕掛けです。

  

     白泡の外に ポンと餌を入れたら 即喰い付いて来た、
   アタリを探ることも無くガリガリと来たよ
   狭い淵だがゆっくりと足元に引きよせる サイズは中の25cm
   位かな そのまま流れに戻す。

  

     残雪を踏み込み次の淵に向かう
   細い流れだが此処の淵はちょっと広いよ 落込み白泡の流れが
   2列 2尾出るのかなと手前から餌を入れる

  

     1尾だけだった 1尾目よりもちょっと大きいよ、だんだん
   デカくなるのかも  でもちょっと斑紋が乱れているのが気に
   なるよ、乱れ斑紋だな。 此処の源頭部は中流域から堰堤が
   2ヶ所 滝が2ヶ所 に閉鎖された源頭域なんだが、
   近親繁殖で斑紋が乱れたのかな。

  

      遡上している渓も徐々に側壁 岩壁が切立ってきた
   流れに沿った樹木も芽吹き葉を出し始めた 岩壁の上の
   樹木と渓沿いの樹木が深緑頃に成ると陽射しも無理となり
   薄暗い渓谷に成るんです。

  

    今は真っ青の空を眺めながらの釣行ですが もう直ぐ 木々の
   着葉が陽射しを防ぎ薄暗くなり、足元の山野草もその時期に咲く
   お日様を必要としない ギンリョウソウ とかトキワイカリソウとがが
   咲き始めます。

  

     ポイント ポイントで餌を入れながらゆっくり のんびりと
   岩魚と遊びます、リリースしながらの渓登りです と言っても
   デカは2〜3尾程は頂いて帰る時もあります。

  

     レギュラーサイズです、斑紋が綺麗になったぞ
   やっぱり近親繁殖かな封鎖された源頭部でも全てが
   乱れ斑紋ではないんだ。自然繁殖 天然繁殖しているんだ

  

  

  

      来るぞ、ぽんぽん来るよ 
    どっしり としたのはまだ来ない、もっと上の方かな

  

  

    ホーーラ ちょっとは大きくなったぞ
    中硬調を十二分に絞ってくれるよ

  

      だいぶ上流部まで来たぞ、左右の峰が見えてきた
      流れは 階段です、よいっしょ よいっしょ と連続落ち込み
      をこなします

  

  

     幼い顔の ちょっと小さな岩魚ちゃん
     来シーズンでも 未だ足らないかな どんどん大きくなって

  

     連続落ち込みで 岩魚さんが留まって居るだろうと
   思われるポイントが連なっている、カリカリからグイグイ
   に変わってくれればいいのに
   連続落ち込みと言っても岩がそんなに大きくないので
   そんなに苦労しないで遡行できるんです。

  

     レギュラーサイズです シャッターを切ったら 枯れ木の上
   からジャボンと流れに 帰って行ったよ

  

      のんびりと遡行するには最高の渓です、岩を攀じ登
   事もないし 枯れ木太い流倒木を超すことも無くこの風景の
   源頭域だよ

  

     その流れから竿絞りの岩魚達とのんびり遊ぶ、
   好いね、これが里山の山釣りだよ。でも持ち帰りが多いと
   来シーズンに遊べなくなってしまうんです、本流、支流中流域
   からの遡上は無理だし 其処は釣人皆さんで調整しながらの
   渓管理かな

  

  

    おお サビの取れていない黒い岩魚君、岩陰での生息かな

  

  

     まだまだ好い流れは続きます、

  

     管理なしの広葉樹林帯 枯れ木 倒木 と荒れている
     でも これで岩魚の渓が守られているのだ。

  

     流れに ユラユラしているのが見えたよ 30UPかな
     と期待して 餌を放り込む  ガリガリ とデカの当たり
     足元に簡単に引き寄せられた 泣きサイズ 29cm
     ちょっとは良い面 だよ 30UPだともっといい顔に成るよ

  

  

      渕 瀬は広かったのに 今日一番の ちびちゃん岩魚
   この ちびちゃん が居るので来シーズンも楽しめるんです

  

  

     次も ちびちゃん  広い落込みだったからちょっとはデカ
     が出て来るかなと 構えて竿出ししたんだが 小さかったな。

  

  

     底まで見えないくらい深の有る淵 ちょっと大きなサイズ
     広い淵を竿を絞らせながら泳がせて楽しむ

  

     良い釣行日より 気持よく渓 沢歩きが出来ます
     左斜面には雪崩残雪が残っている

   

    ちょっと大きい落込みから2尾出て来た、1尾目の岩魚君
   凄いお腹をしているよ、産卵期ではないので何か大量にお腹
   一杯食べているんだよ、何を食べたんだろう、釣り餌の参考に
   開いて見たかったが今回は止めにした、何年か前の禁漁前
   に開いたら大量のブナムシが出てきたことがあった。
   2尾目もちょっとデカ

  

  

  

     次は ちびちゃん はい来シーズンまでに大きくなって

  

    淵に苔生す岩、細い流れが遡行の流れに落ち込んでいる
    その流れの斜面一面に綺麗な苔が張り付いている

  

  

    あれれ 又 小さいな岩魚君  ポンポン リリースだよ

  

     遠くに雪崩痕で渓が塞がれて見える、今日は此処
     までかな
     それにアタリも無くなった。

  

     やっぱり 雪崩痕 左右斜面岸壁からの雪崩でその残骸    
     流れが下を通していることは流れを塞き止めてはいないんだな
     登れるかな

  

     アタリが止まったので 水温を測ってみたら 8℃ 
     充分に動き回れる水温 餌に飛び付ける水温なんだよ

  

     これでは此処を通過遡上するのは無理だ、上を渡れそう
     もないし 下も潜れそうもないよ 危険すぎる 
     今日は此処でストップ 納竿だ。

  

   

     斜面にあがったら エゾエンゴサク が一面に咲いている
     そこにカタクリも何本か咲き お花畑 良い所で納竿とした
     ようだ。
     時刻も 12時30分 9時30分頃から竿出ししたので 3時間
     程の里山源流釣行かな 3尾頂いて来ました。

     エアーホーーンを鳴らし 熊除けをして この お日様の射し
     込む のどかな樹林帯で お昼 昼食です。

  





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