6月21日  岩魚に逢いたくて奥深い渓へ

    昨日(20日)は滝の直登をして源頭への近道の探りだったが直登も
    不満足で岩魚さんにも逢えないまま終わってしまった。
    今日はそのリベンジでもしようと渓に向かう。

 

     釣り道具のジムニーもよく走るよ、荒れ果てた廃林道を此処まで入り
     込んだ、それでも入渓地点まではまだまだ暫く歩かなければならないよ。
     御日様が照ってないせいかセミの鳴き声が聞こえない、瀬音は下から
     聞こえてくる。

 

     山菜採りもあまり入り込んでいないようだ、廃林道に生えた草、山菜
     が踏み込まれていない、草が伸びきって薮漕ぎ状態での歩き、
     エアーホーンを鳴らしながらのゆっくり歩き出す。

 

     右の岸壁が又崩れたようだ、未だ新しい崩れだから先日の山形地震
     での崩れだな。

 

     あららら もう出てきたよ、 熊さんの糞だ、固さから幸い昨晩でも昨日
     でもないようだ。真っ黒いのは繊維質の山菜を喰っているからかな、
     それとも今時は木に登り芽吹きの葉っぱかな。

 

 

    薮漕ぎ、草コギの廃林道をゆっくり歩いて 46分で下降入渓地点に到着、

 

     シーズンに誰も下りたような様子は見られない、そんなに難義する
     渓でもないのだから入渓者は居るんだが、シーズン1番入渓のようだな。

 

     下降途中で下を覗くと水量、流れはやっぱり弱そう、でもその分
     歩きやすいかも。

 

      やっと入渓、仕掛けセット。流れが緩いので錘は小さいのにする、
      水量も弱い、源頭域だが本流筋なんだけれど、やっぱり雨不足か。

 

     素晴らしい渓風景、木漏れ日も好いのだが、渓が広いので木陰に
     ならないで明るくのんびり先の先まで見える渓で竿をふれる、
     岩魚さんの居付いていそうな小さいが流れの中に淵、淀みが点在する。

  

     餌を下ろすと、さっそくのアタリ、狭い淵なので竿を絞り込む事は出来ないが
     よいっしょと引き上げると中硬調の竿は目一杯絞られる、これが好いんですよ。

 

    左の縁からのデカさん、枯葉の中で暴れまくっている。

 

 

     ここも、左右の淵から1尾づつ出てきたよ、左からのは細かったが長身。

 

     右からの岩魚さんはリリース前の撮影時にピンクの花弁にまみれた。

 

 

     深い淵からはそれなりの太い岩魚君が引き寄せられた。お腹が
     パンパン、何を喰っているのかな。

 

 

     狭い淵だが此処からも太い岩魚さん、ブナの木が目立つようになった
     から ブナムシでも喰っているのかな。

 

 

    好い落ち込みの淵なのでデカを期待して餌を入れてから構えたのに
    小さかったな、慎重に構えて針を飲み込まれて傷を付けてしまったが
    流れにリリースしたら、ゆっくり深みに入って行った。

 

 

     瀬の下に居て、こっちに気が付いたか上流に急に登って行ったのに
     餌を入れたら喰い付いて来た、こっちに気が付いての上流に上った
     のではなかったのかな?

 

 

     右の流れの無い淀みからゆっくり引き寄せる、暴れるわけでもなく
     苔の上で針外し。

 

 

     渓がだんだん狭くなり源頭の様相となってきた、それに木々の枝葉で
     お日様が遮られてきた、気温も上がってきたようなので木陰からの
     竿出しだな、

  

     所々で、エアーホーンを音量、高を半分くらいで鳴らし熊に釣人が居る
     事を知らせての遡行、エアーホーンを鳴らしたからと岩魚のアタリが
     無くなる事はないようだ、岩魚には聞こえていないのかな。

  

 

     ますます魚影が濃くなっていく、でも30UPが出ないな、泣きサイズは
     出て来るが、それ以上のが居ないよ、昨シーズンに泣きサイズクラスが
     ゲットされたのかな、それでは今回はその泣きサイズを淵の奥に
     隠していって、来シーズンに又逢いに来るかな。舘の隠し沢でもないので
     それはちょっと無理かな、でもリリースはしておくよ、この後に入渓した人も
     そうしてくださいよ。

 

  

    1段目と、2段目からそれぞれ出て来た、1段目の方だデカ。

 

 

 

    落ち込み淵が大きいと出てくる岩魚君もそれなりに大きくなっているよ。
    いつもこの淵から上に上がるのが容易でないんです、太めの木を
    手繰り寄せて、それに体重を乗せて這い上がる。

 

 

     腹ビレの長い岩魚君、なんか木が刺さっているのかなと最初に思ったが
     鰭の先だったよ、それで丁寧に画像とした。

 

 

     いつもの崖の広い淵、ここからは2〜3尾ほど出るんです。

 

     ここからのちょっとデカの1尾目

 

 

     2尾目はお腹パンパンの中サイズ、

 

  

    狭くなったな、でも岩魚の影、アタリは変わり無、どこまで行っても
    居るんです、魚止めまで釣り上った事が無いんです、それだけ奥の
    深い渓です、渓泊まりで遡行すると魚止めを確認できるかも?

 

      そろそろ納竿の区間まで来ています、廃林道に這い上がる斜面が
      杉の植林地なんです、その杉が見えてきたらそろそろだなと、
      でも、竿振り探る腕は止まらないんですよ、掛かって来るんだもの。

 

 

    このおなか満腹の岩魚さんで今日の納竿とします、お腹のふくらみが凄いよ、
    そのまま、ソーートリリース、お腹が重そうに流れに戻って行った。
    今日は30尾近く引き上げたな、その内、針を飲み込まれて傷を付けてしまった
    6尾程を頂いて来ました。後は来シーズンの楽しみです。

 

      渓風景はまだまだこれからだよっと、もっともっと竿を振れ と言って
      いるようだ。
      でも 熊除け釣行には 遅く入り 早く上がる が鉄則です。守りましょう。

  

     この杉の樹林と雑木樹林、薮漕ぎの斜面登坂です、60m程の上りです
     今日は 休みながら16分で登り切ったぞ ふうーーうう 言いながら。

  

    登り切った廃林道、広いんです、昔には鉱山も在ったようで、又今は
    登山道にもなっているようだが、今シーズンは人の歩いた痕が無いよ。

 

  

     釣行と薮漕ぎ歩きの図です。今日はちょっと無理したな。

 




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