5月22日 新緑から深緑の渓で北海道からの釣りバカに逢う

    新緑から深緑だ、令和になったらやっぱし早まったのかな、緑濃い
  森の樹幹、足元にも陽が射し込まないよ、それでかな山野草がもう見えないよ、
  今時分は未だ シラネアオイとかカタクリ、エンレイソウ、の春の花が咲き
  誇っているのに、もう咲き終わったのか、何にも見えない。

  

    廃林道を歩きながら下の渓を覗く、開ききった緑の葉で流れも見えない。

 

    北海道からの釣人に逢う
    川面に何か動いている、一瞬 熊 かと見えてしまった、釣人だった、
    自分が歩いている箇所より近くだったので おはようございます と声を
    かけた、びっくりしたらしく こっちを向いて おおーー と竿を持ち上げた。
    北海道からの釣り旅行と言う、北海道から、それも岩魚釣りに来るんですか
    と、こっちもびっくりして問い返した、北海道は大概釣り尽くしたので東北の釣り
    を楽しんでいるのだと言う。凄い釣り人も居るんだとびっくりびっくり。
    でも、熊対策がホイッスルと熊鈴 だけと言う、それでは秋田では危ないので
    エアーホーンとか爆竹なんかを持った方がいいよと、でも北海道はヒグマが
    居るんだよな。でも次に堰堤か滝が在ったらそこで納竿だそうだ、朝早く入った
    ようだ、北海道の渓をほぼ釣り尽くしての東北の釣り、それも岩魚釣りだって、
    本物の釣りバカだな オラも釣りバカだと思っていたがとてもカナワナイヨ。
    こっちはここから更に堰堤を3ケ所巻いてその上の滝を巻いてから の入渓。
    巻く と言ってもなにも岩の崖を攀じ登れのではなく廃林道で巻けるよ。

 

    北海道の釣人から分れ、又、エアーホーンを鳴らしながら廃林道を
    登、それにしても緑濃い森。

 

    枝葉を掻き分けて渓に下りる、風も無いので静かな渓で瀬音が汗ばんだ身を
    癒してくれる、その瀬音をセミの声が消しこんでしまう、でもそのセミの声も
    エアーホーンを鳴らすと消え込んで シーーン として瀬音が聴こえてくる。

 

    昨日の雨は樹木を潤して、山渓に浸みこませただけかな、水量や流れには
    何にも出ていなくてちょっと渇水状態。遡行、歩くには好いのだが 岩魚達に
    とっては居付き場所が狭められてしまうよ。でも釣人はポイントの狙いの選択
    が楽になるな。

 

    さーー竿出しです。

 

   1投目で ぐーーい ぐーーい と中硬調の竿を絞りこみ、ちょっと広い淵で
   引っ張り込んできた、デカいぞ。

 

     ゆっくりと足元に引き寄せる、ほーー デカイ メジャーを当てると 32cm
     今日 1本目から 30UPだ、 釣りバマも大喜び、楽しめそう。

 

 

    次のポイントでもデッカイよ、泣きの29cm。

 

 

    狙ったポイントから確実に出てきてくれるよ、楽しましてくれる。

 

 

    ここの渓は支流の支流の支流、その又支流で最後の滝上はたいした
    距離も無く岩魚と遊べるとしたら 1Km弱の遊び場所、その様な渓なので
    持ち帰りは最小です、ほとんとはリリース。昨シーズン入渓した時にも
    リリースを繰り返しての遡行でした、だから今シーズンはデカが揃って
    居るのかも。

 

    これはちょっとチビチャン、でも竿絞りは一人前だった。

  

 

    2本目の 32cm 大きい淵にはやっぱりデカが居付き場所を確保しているよ
    瀬が広かったのでネットを使わないで足元に引き寄せです。

 

    倒木と崩落で大きな淵のポイントがダメになっている、
    ここでもデカが狙えたのに、、砂利、岩が流れ込んで浅くなっている。
    残念、竿出し無だな。

 

 

    チビチャン が来た、狭く封鎖された渓でも確実に繁殖しているようだ。

 

 

    チビチャンの次に来たのがこの 泣きサイズの29cm。

 

 

    ジャボジャボ 来るんです。デカ狙いで針に付ける餌も みみずの持ち合わせが
    無かったので、ぶどう虫を2匹 房掛けにして大物狙いです。

 

 

    だいぶ上って来たか、空が見えてきたぞ? 枝葉が出てないのかな、
    樹齢の進んだ広葉樹か、世代交代の森もあるのか。

 

     広い淵で、もっとデカを期待して振り込んだのに、アベレージサイズ。

 

 

    さっきの閑散とした樹幹と反対側は鬱蒼とした樹林、混成広葉樹林、
    薄暗く、熊の棲む森かな。

 

     ちょっとチビチャン、でも綺麗な斑紋、腹ビレ、尾びれの白線も鮮明だ。

 

 

     長身岩魚君です、そのまま流れで針外し、来期は確実に尺岩魚だな。

 

    熊穴、渓の対面する斜面で樹幹からよく見えた、ズーームで引っ張ると
    中はカラッポ、中に居たら大変だよ、居たとしてもエアーホーンの音で
    逃げているだろう。

 

    斜面と樹木の上をよく見ながらの遡行、岩魚遊びです。

 

 

    そろそろ終了ケ所かな、この辺で滝も無しで居なくなるんです、
    でもまだまだ居るのかな、釣バカも釣りには欲があってな、居そうだと
    竿を振ってしまうんです。

  

 

    やっぱり出てきたよ、それもこの淵から サイズの揃ったのが
    2本も出て来た。

 

 

 

   最後の淵、ちょっと深そうなので底を探ってみる、やっぱり出て来た、
   オソ合わせでちょっと傷を付けてしまったか、デカ32cmと合わせて
   3尾の頂きです。

 

  

   納竿の淵の斜面に残雪、まだ残っていたんだ、足で踏んでみた、
   固い、暑いから溶けているかなと思ったが未だガッツガッツ。

 

    渓から廃林道迄よじ登る、遊ばしてもらいました。

 

    ジムニーに戻って 6,67Km   ジムニーから歩き出したのが 8時52分
    4時間30分 での距離、ほんとうに 往復の廃林道が2時間、釣り遡行往復が
    2時間30分。それにしてものんびり遡行、それに 北海道からの 釣りバカにも
    逢ったりしたな。

  





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