4月 9日 残雪を越えて岩魚の待つ渓へ

    今日は帰りも大丈夫のようだ、昨日にここを通過した車は帰りに埋まった
    ようだ、スコップで3ケ所掘っている、自分も帰りが坂道で雪厚も未だ厚す
    ぎるので諦めて別に向かったのだった。この掘り返した痕で今日は往復
    できそうだよ。岩魚の待つ渓に行けそうだ。

 

 

    ここでストップだ、次の雪崩跡はどうしようもない、歩きだ。
    でも此処は未だ暫くかかりそう、下が融けても、上からずり落ちて来る。

 

 

    入り口に雪が無いだけで入渓ポイントまでは雪の廃林道を歩きだな。

 

    ちょっと堅雪でスノーシューを履くまでもなく、ゆっくりのんびりと廃林道を
    登。

 

    ありゃ 何だろう この足跡は 今日のではないが、ちょっと大きいぞ、
    熊かな、熊でもおかしくないか、もう冬眠から覚めたのかもしれない。
    エアーホーンを今シーズン初めて鳴らす。

 

    入渓地到着、竿出す前にフーーフーー言っているよ、雪道が長かったもの。
    仕掛けをセットしながら一休み。周りの風景は未だ早春の景観には
    遠い風景、お日さまが照らなければ冬の渓だよ、でも そこは山の渓だ、
    里山の渓ではないのだ本当の山の渓まで雪道を難儀して歩いて来た
    のだ、そこまで釣りに来るのだから  やっぱし 釣りバカだな。

 

    これが 山のV字渓谷、山の渓、斜面から崩れた岩、流倒木、そこに
    落ち込みが出来て、渕が出来、溜りが出来て岩魚の棲家が出来た

      

    ほーーら、1投目から喰い付いて来たよ、サイズも良いよ、この岩魚
    に逢いたくてここまで登れたんだよ、そのまま流れで針外し、元気よく
    自分の棲家に戻って行った。

 

    倒木、大岩を跨ぎ、次のちょっと大きな淵に餌を下ろす。

 

    くるよ、グリグリと狭い淵でも手元にアタリを取れる、中硬調で
    ゆっくりと引き抜く、レギュラーサイズだ、リリースしとかないと
    来シーズンには全く居なくなってしまいそうな渓、産卵床を掘るような
    瀬の無い落ち込みの渓の連続だからな

 

 

    真っ暗い小さい淵の奥に餌を放り込んでやる、やっぱり出てきたよ
    渕の奥から出て来たのに白っぽい綺麗な岩魚君、サビがまるっきり
    無く、不思議なくらい白い岩魚さん、でも斑紋は出ている。

 

    残雪、雪渓でも岩が小さいとゆっくりと楽に遡行できる、、小さい淵、
    落ち込みからも ぽちゃ ぽちゃと小さいのも出てくる、小さいのが来な
    いと、来シーズンに期待できないことになるので小さい岩魚君も大事に
    傷を付けないようにリリースしないと。

 

  

    空は雲一つ無い青空、外気温は9℃で水温が5℃をちょっと切れる
    程度で、もう動き出す水温なのだ。

 

    狭い落込みで餌が水面に落ちた瞬間に喰いついた岩魚君、餌が落ちて
    来るのを じっと待っていたのか そこえブドウムシが行ったので飛び
    付いたか、目は シマッタ と言いたそう、画像を撮ったら放すからな。

 

 

    ちょっと広い落込み、さすが、この広い棲家を獲得している岩魚君は
    それなりにデカだな、餌も喰っているようだ、太っているよ。

 

 

    狙った落ち込みからはサイズもレギュラーサイズ、遡行しながらの小さい
    落ち込みからはそれなりのサイズ、リリースしても翌シーズンに尺サイズが
    出てこないのはやぱり餌が少ない渓なんだな。

     

 

    雪の上から餌を入れる、今日一番の竿絞り、27〜8cmかな。

 

 

    連続の小さい落込みから次から次と喰ってくるんです、丹念に
    探らなくとも針掛かりする、その内小さい淵は省略しての遡行です。

 

 

    淵が大きいとソレなりのサイズ、足元に引き寄せる瀬があるとそこで
    画像撮影してリリース。

 

 

    ちょっとデカサイズが出てきたぞ、中硬調で引き抜きが出来るのだが、
    絞りを楽しませてもらうんだよ、岩魚にしたら迷惑なのだろうが。

 

 

    そろそろ竿納めが近づいてきたなとちょっと油断して呑み込まれて
    傷を付けてしまった、持ち帰りです。

 

    最後の落込み、足元を探して、倒木の間から餌を入れる口を
    見定める。

 

    餌を入れてちょっと沈み込んだら、いきなりガリガリときた、狭い落込み
    だから引き込むことは無理で、それからはジイットして動かない、ゆっくり
    引く抜く。ほおーー今日一番のデカサイズ、泣きサイズだ、ここの渓では
    珍しいよ、頂いて帰るか、さっきの傷を付けてしまったのとこの泣きサイズ
    と2本頂きです。

 

 

     この渓にも堰堤が在ったんです、小さな堰堤でしたが今は崩れて
     小さな落ち込み状態。
     このくずれた堰堤の上にも今は岩魚が生息しているんです、生息圏
     を広げたのです、上へ、上へと遡上してくれたらいいな、それに産卵床
     の掘り込みの出来る瀬も少しづつ増えたらいいな。

           

 

    お日様をあびながら廃林道によじ登る、のんびり、ゆっくり と遊びました。
    下りは廃林道と言っても、雪厚の林道です

 

 

    遠くには太平山1171mの山頂をズームで引っ張ります。

 

    太平山から浸み出す水、それに融雪で岩見川、三内川、旭川、馬場目川、
    上小阿仁川と何本も在りそれが電力、農業用水、生活用水、工業用水と
    役に立っているんですよ、一番は自然環境の保持だよ、それで岩魚達、他の
    動植物が生息できるのだから。頂上まで登ったことがないんです、いつか
    登ってみよう。

 

    下りの林道、雪崩、崩落と廃林道は賑やかです、雪崩跡は斜面が
    45度以上に急斜面を横移動、一歩、一歩を足の踏み場所を作り
    横切り。

    駐車のジムニー到着で歩行距離 9.88km、けっこう歩いたな
    それも大半が雪道、岩魚遊びは楽しかったがクタビレタな。
    帰りに温泉に入りに足、腰を癒す、ゆっくりした。
  




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