5月15日  雪渓とスノーブリッジの渓で遊ぶ

  下降入渓し、上流、遠くを見ると ワーーオ スノーブリッジだ。
  ズーームでひっぱっているので距離的には遡行釣り上りは十分にできるようだ。
  雪代、雨での増水がちょっと残っている感じ、このくらいの流れが丁度好いのかも。

 

  下降地点はブナと広葉樹の混成林。この新緑、徐々にお陽さまも照ってきて気持ちの好い 
  樹幹です。仕掛けを準備する前にその樹幹に入り込んでみる。積み重なった枯葉などで
  覆われた地面は ふっわっと している、この保水力のある腐葉土が樹木を育てるんだ
  と実感できる。

 

  さてっと、今日も渓に下り立ったぞ。とりあえずスノーブリッジ迄が今日の勝負渓、いやあー
  ゆっくり、のんびり やるか。でも熊対策はしてよ、ホイッスルを吹き鳴らし、携帯用蚊取り
  線香を燻す、熊鈴をカランカランと鳴らす、熊スプレー、フクロナガサ、の携帯、これで良し。
  でも気休めかも、用心しよう。

 

  仕掛けを準備して渓に立つ。ちょうどいい流でポイントの連続の渓。

 

   そーーと 近ずくと瀬でゆらゆらしているのが見えるよ。
   ちょっとデカイな、餌を入れる、ゆっくり餌に喰い付き横に走るわけでもない、そのまま
   ゆっくり引き寄せると足もとに寄って来たよ、この岩魚君釣られたと思っていないかな。

 

  枯葉に置いても暴れない、細い長身岩魚。

 

 

   瀬に流すと、餌を咥えて上流に走り出した。1本目とは全然違う動き、
   中硬調を十二分に絞り込まれて強引に引き抜く。

 

 

   泡立つ小さい淵でガツガツと引き込む、ゆっくり引き上げる。

 

 

   コツコツと小さいアタリ、チビチャンかなと引き抜く。太っているアベレージサイズ。

 

 

  小さい落込みから、ちょっとデカが来た、流れから逸れた溜りにジャボンと外れた。
  逃げ場のない溜りでまずは画像撮り。

 

  溜りから這い上がろうと必死にチョロチョロの流れに取りつく、でも水量が少なく登り
  きることが出来ないようだ。がんばりから流れに戻してやる。こうゆうのが来シーズン
  に超デカになって再度中硬調の竿に絡んできてくれればいいのだが。

 

 

  スノーブリッジ迄到着、なんとか上を越えられそうだ、越えてもっと上まで攻められるぞ。
  雪が厚ければ下を潜れる本格的なスノーブリッジに生るのだが、此処は無理だな

 

  天気が良ければ2〜3日でブリッジは崩れてしまうだろう。ブリッジの尾が急斜面の場合
  ブリッジの崩落に斜面の崩落を招くことがあるので危険な場合もある。斜面の雪崩崩落が
  渓の流れを止め、雪崩堰堤状態、その堰堤が崩れる時がなおさら危険。注意しよう。
  流れを塞ぐまではいかなかったが斜面崩落雪崩を近くで見ているので怖いですよ。
  (2006.6.18.崩落直後、ゴオーーンと崩落音と未だ雪煙が立っている時)

 

 

   ブリッジの上のポイントからのちょっとデカ。

 

 

  しばらくはブリッジも雪崩跡無いぞ、居付きポイントが続きます。

 

 

  姿を画像に撮りこんでから来シーズン迄には30UPまでがんばってと流れに戻す。

 

 

   居るよ、居るよ、自然繁殖の渓だも、持ち帰りは最小限で、リリース願います。

 

 

  山釣りを楽しむには最高の渓ですよ、源頭と言っても本流の源頭と違って小渓で高低差が
  あまりなく遡行しやすく足元は安全、熊は居るけども。大事にしたい渓です。

 

 

  尾が大きく、これからサイズUPするタイプのようです、肉食にも励んでよ、速く大きくなるから。

 

 

  浅い瀬でユーラ ユーラしているよ、警戒心の無い源頭の岩魚、餌を入れると スウーー
  と寄って、咥えた、初めて針の付いたブドウ虫に喰い付いたのかな。ちょっとは警戒してよ、
  怪しんでよとリリース。

 

 

  喰い付いたら 針が付いているよ、騙されたかな。騙したつもりはないよ、釣り遊びだよ
  舘の主人の山遊びに付き合ってもらっているの。又逢ってよとリリース。

 

 

  居付きポイントがほんとうに居着き易そうな、棲家として最高と思われる渕だな。

 

  魚止めはまだまだ上流です、でもこの辺で一休みしてから下がろうかな。

 

 

  居付きポイントの連続、魚止めの小滝まではもう2時間ばかりの遡行です。
  ブリッジ、雪崩跡の連続のようだし、この上は次回にしようか。

 

  仕掛けを外しながら小休止。
  目に入って来たのが、何かの毛だまり。なんだこれは、カモシカの毛だ。
  前にも見た事がある、雪崩か何かで死んだものを熊が喰いちぎった残毛、でも今日のは
  骨、皮、爪、等が無いよ?、雨降りの跡だから未だ濡れていて毛全体がベットリとしている。

 

  周りを見たが骨、皮らしいのは見えない、熊以外にほかの肉食小動物も餌を漁りに来て
  持ち帰ったのかな。

 

  ホイッスルを吹き鳴らし、周りには居ないかと注意を払う、気配はなさそうだ、威嚇の
  唸りも、カサカサ音も無いし、又、食べ切った状態なので周辺には居ないようだ。
  それでも、今日はもう下がるから、用心して下がろう。

 

  今日逢った山野草、他にもたくさん逢っていますよ。

         カタクリ                      ショウジョウバカマ
  

          エンレイソウ
 



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