9月15日 デカサイズが来るのに熊穴と気配で退散す

   F1,F2,F3と滝の高巻から今日のスタートです。1段ずつにしたらその高低差は5〜6m程、
   それが3連滝で巻くのに一苦労、途中休みながらフーーフーー言いながら、それでも1年に
   1回ここを登って上で竿を出し、岩魚遊びをするんです。

 

    高巻いて上がると、そこはもうブナと広葉樹の混成林で陽も挿し込まないような、うっそうとした
    森の中です。草も伸びてとても渓から上がれそうもない状態。今年はそれくらい暑かったし雨も
    多かったので伸びたのだろう。見とうしが効かないくらいだ。

 

     遊びの渓の流れは最高状態。

 

    その流れに 1投目、即、喰らい付いて来たのがデカサイズそれも泣きサイズだ。
    今日は楽しめそうだぞ。

 

 

    次の瀬を覗いたら、ユーーラ ユーーラしてるのが見えた。デッカイな、餌をソウと入れてやる。
    今度も、即、喰らい付いて来た。だけど、今度はなかなか寄ってこない。寄ってこないと言うより
    上流に引っ張り込んで行こうとする。竿を目一杯絞られながら足元に引き込もうと構える。
    相手も頑張るよ。9号岩魚針に針糸は0.6号、大丈夫かなと思いながらも強引に足元に引き
    上げる。ほーーデッカイ、でも引き寄せるときにはもっと大きいと思っていたのだ。
    メジャーを当てると34cm。

 

     メジャーを咥えられてしまった。この滝上を遡行するときには結構デカサイズもリリース
     しているので翌シーズンには30UPも来るんです。

 

 

    産卵再生もしているので、このようなチビチャンも居ます。このちびちゃんが絶えるとこの渓
    で遊べなくなってしまうので、絶えることなく森と渓を大事にしたい。

 

 

     流れ撮り、8/1シャッターにNDフィルターで撮る。コンパクトデジカメも結構やるんですよ。
     濡れた岩にカメラを抑え付けてカメラブレを抑える。
     ここからも長身デカが竿を絞ってくれた。

 

    退屈しないんです。ポイントは探さなくとも、次の流れ、次の流れと餌を下ろすと喰い付いて
    来るんですよ。

 

   次も、デカサイズ、泣きサイズです。30UPまで1シーズンだなと流れに戻す。コードNO付の
   テープを張り付けてリリース出来たら、来シーズンに成長度合いが見れるのにな。

 

 

    ホイッスルを吹いても瀬音に負けて、熊が居ても聞こえないかもしれない。携帯用の蚊取り線香
    は燻しているが森の中は無風状態で風上も風下も分からず、たいていは流れの下から上流
    に向かって吹く風もない。

 

    風が感じられないので枝、葉がザワめくことも無く静かな森、瀬音だけの森。

 

 

    ユラ ユーーラしているのが見えたぞ。瀬の縁に立っても隠れない。気が付いていないようだ。
   餌を下ろすと ゆっくり餌に喰い付いた。たいして引き込む事も無く足元に寄ってきた。

 

    なんだ あれは?  右斜面に太い倒木崩落に穴、真っ黒で中は見えない。

 

    もしかして 熊穴か、カメラのズームで引っ張ってみたが中は確認できない。
    熊穴だな、 太い枯れ倒木の根元に折れた木が重なっている。
    熊穴はこれで2度目だ。1度目は白子森の渓、源頭部で、ここも枯れ倒木の熊穴だった。
    冬眠中の熊穴の入り口は、有っても無いような小さい穴。冬眠あけに小熊が居ると
    入り口を大きくしてしばらくここをネグラにするらしい。
    ズームで引っ張っても入り口付近には小熊も居ないようだ。しかしこの区域をテリトリーと
    している親子熊一家かも知れない。周辺には草の食み痕は無い。又 赤い実も食ったような
    痕も無いのだが、これ以上踏み込まない方が良さそうだ。身の安全が第一。

 

   木の実も喰われた痕が無い。

 

 

   竿をたたむ前に、そこに見えている岩魚君に餌を放り込む。即喰らい付いて来た。
   これで 納竿します。
   でも 今日の遡行予定の未だ3/1程度しか上っていないんです。ちょっと残念だな。デカが
   いっぱい居るのに。
   でも ここで強行するわけにもいかないな、ちょっと残念。

 

    竿をタタミ、蚊取り線香を確認してから山菜道、舞茸道を探すが、伸びきった草でまるっきり
    分からなくなってしまって上ってきた渓を下る。

 

    流れ撮りをしながら下る。

 

 

   やっと支流渓から本流に出る。今日の釣行はここで終了です。
   熊穴を見てしまったのが、、、、、ちょっと残念でした。
           熊穴を見てなかったら魚止めの滝迄遡行し、熊さんを見てたかも。

 





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