8月 5日 やっぱり熊が多い、林道行き、帰り往復で逢う
                 それでも舘の渓で30UPに逢う

   やっぱり熊が多いよ、今回の釣行には薮漕ぎ林道を片道で20kmと奥山まで入り込む。
  前方、砂利草薮の林道をフロントで掻き分けながら注意走行、場所によっては雨降りで
  砂利路面が崩落して山側車輪を斜面に掛けながらの走行。行きの登りでは小熊2匹、
  1才前の今春誕生の本当の小熊、もう1匹は2年くらいのこれも小さかった。カーブを曲
  がった先に突然見えた。熊達も驚いて、2年熊は斜面の山側へ、もう一匹の小熊は沢の方に
  潜りこんだ、潜りこんだと言っても、多分沢に転がり落ちたようだ。親熊が直ぐ側に居るだろうと
  ジムニーからは下りられなかった。
   帰りの熊対面は、走行中に10mくらい前を横切られた。今度は親熊1匹、左の薮から突然
  飛び出して、4〜5m程進行方向に走り、そのまま右山側斜面に登り消えて行った。
   どちらもカメラを取り出す余裕は無、びっくりして見ていただけ、ジムニーに乗っているので怖さ
  はなかった。 1日に2度も逢うなんて、今まで無かったこと、やっぱり棲息頭数が確実に増えて
  居るようだ。次の画像は帰りに横切られた現場。タイミングがジムニーが早いか熊さんが遅いか
  で熊と衝突するところだった。親熊なのに、遠くからジムニーの音が聴こえていたはずなのに、
  なんで直前に飛び出て来るのかな。

 

  走りこんだ本流沿いの林道からその本流を渡り、支流の 舘の渓(名前変えています)に入り込む

 

  支流林道に入って直ぐストップだ、この崩落大岩、ジムニーでも引っ張れない。
  ここでストップ、此処から歩きだ。ここからだと未だだいぶあるな、薮漕ぎだ。

 

  草ぼうぼうの林道、、熊対策装備品一式を身に着けて、蚊取り線香を燻、ホイッスルを吹き鳴らし、     長く伸びきった草を掻き分けながら歩き始める

 

  林道から山菜道、舞茸道に入ると もう足元は見えない、例年であれば山菜採り達に散々
  踏み固められて草なんか生えてないのに、でも熊の草食み痕が無いのがちょっとは安心。
  でもホイッスルは吹きながら草、枝を掻き分けながら進む。

 

  ブナ林に入ってきたぞ、でも足元はネマガリダケの密生地、タケノコシーズンには熊の巣だった
  ろうな、今は何にも痕跡がない。でも用心、用心、こんな所では遭いたくないな。

 

   やっと渓に下りた、岩崩落で40分で2km近く登った、歩いた。

 

  渇水状態の渓、いつもの流れの半分以下の水量、ちょろちょろ状態、岩魚に逢えるかな

 

    来た来た、1投目からデカサイズが中硬調の竿を絞ってくれる、ここまで大難儀して入り
   込み汗をかいたが、ふ飛んでくれる、今日も岩魚達が遊んでくれそう。

 

  里は猛暑なのに渓をわたる風はちょっとヒンヤリして気持ちが好い。

 

    ポイント毎に出てくる、デカサイズから中サイズ、小サイズ、小小サイズ。

 

  この画像は小、小の手のひらサイズ、流れに見えた時にはもっと大きく見えたのに、はいどうぞ
  と流れに戻ってもらう。小、小も多いのは確実に再生している渓だ。
  又リリースを繰り返して再生できるように遊ばなければ。

  

 

   今どきの岩魚君達は太っています、川虫、落下昆虫が多く、たっぷり食べて、メタボ岩魚が多い、
   それで体長のわりには取り込むのに重く竿を絞りこむ。

 

 

   流れが見えないくらいの小さい落込みからも餌を下ろしてやると確実に出てくる。

 

 

  広い瀬では ゆらり ゆらり してるのを見える、気が付かれないように餌を振り込む、
  餌に喰らい付くのも見ながら竿を上げる。これだからサルでも釣れと言われるんだな。

 

 

  いくら深山の渓でも陽の射し込むケ所は熱いよ、日の当たるヶ所は避けて遡行する。
  太いのが喰ってくるよ。デカサイズを3本ばかり頂いてリリースを繰り返しながら魚止めをめざす。
  こんなに岩魚が要ると熊さんの事は完全に忘れて 岩魚、いわな と夢中になっている岩魚バカ。
  ちょっとはここいら辺りでホイッスルを吹き鳴らす、流れがちょろ、ちょろで瀬音が無しでホイッスル
  の音は渓に響き渡って熊に届いているはず。蚊取り線香は腰に下げて燻しています。

 

 

  ちょっと遅合わせで傷を付けてしまったが元気に流れの石の下に戻って行った。
  来シーズンにもう一度来てよ。

 

  源頭、魚止めが近くなり ますます流れが細くなってきたぞ、未だ上に居るのかな。

 

   居るよ、尾の大きなデカ、これはもっと、もっとデカくなりそう。

 

 

  倒流木で埋まっている渓、流れはこの流木の下を流れている。その流木の下から引きずり出す。

 

 

   時々、斜面もじっくりと見渡し熊出没注意報を出し、ホイッスルを吹く。

 

 

  手のひらサイズでも9号の岩魚針をガッチリと咥えて上がってきます。

 

 

  今日の最後の滝まではいかないデカ落込み、此処だこの渓の魚止めとなっています。
  ここに針を下ろしたくて ここまで登ってきたのだ。
   主は居るかな、餌を一番奥の大岩の下に放り込む、1投目は音沙汰なし。
  2投目、軽ーーいアタリ、なんだ小さいか、と軽く合わせると、寄ってこないよ。
  その内、グリグリ と引っ張り込む、デッカイな、相当デッカイゾと構える。ゆっくり引き寄せようと
  しても 寄ってこないぞ。ネットを構えて竿をタタミながら引き寄せる、ホーーオ デッカイゾぞと
  ネットキャッチ。もっとデカかなと思ったが 34cm 太っているので重かったのだ。

 

  この落込みの、この30UPで今日の岩魚遊びは終了です。林道で熊の姿を見ての岩魚遊び
  でしたが楽しませてもらいました。

 

 

  ゆっくり、と気を付けて渓を下がります。
  渓から上がると今日遊んだ渓の山なみが霞んで見えるよ。

 




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