　　　　　　　　　　　７月２０日　空梅雨と黒枯れ倒木熊との出会い

　　天気予報は朝に小雨程度で日中は晴れ、前日までの降ったり止んだりの天気からこれなら
　渓を歩けそうと山に向かう。遠くに今日入る山には未だ雲が居座っている、下の方もガスってるよ

　

　　ダムも渇水状態か、農業用水が必要だろうからまるっきり止水するわけには出来ないのだろうな
　　雨よ降れ。

　

　　ジムニーからバイクに乗り換えて緩い上りの林道走行してると小雨が落ちてきた、大木の下で
　　雨宿り休憩。

　

　　小雨が降る度に雨宿り、予定のポイント迄１８段バイクで漕ぎ上がる、途中に雨宿り休憩
　　を３度繰り返しながらノンビリ走行だ、陽の射し込まない杉林に駐輪、ここからは歩きです。

　

　　５０分程廃林道を歩き下降地点から標高差で７０ｍを下り入渓す、下に降りたら又小雨だ、
　　２０分程ここでも休憩す。
　　ここまで５回程の小雨休憩で４０～５０分程消化してるので竿出し釣り始めが１０時過ぎとなり
　　予定より１時間遅れだ、空も明るくなってきたので後は晴れそう。
　　それにしても流れが見えないよ、通常の流れは川幅の半分の流れになるのに

　

　　落込みでは水の流れを見ることが出来るがその水量が細く、淵も半分の広さ。
　　岩魚達の居付く隠れ舘、そして９月頃から秋季の産卵ポイントが確保できるのかな、
　　リリースした岩魚達の来シーズン以降が心配だな、デカになってくれよ。

　

　　瀬でユラユラする場所はマルッキリないよ

　

　　　狭い淵も水深が無いので遠くから眺めてるとその狭い個所でユラユラしてるのが好く見えるよ

　

　　そこえ餌をポンと入れると即　喰らい付いてくる、水は少ないが今の時期　餌となる夏の昆虫が
　　多くそれらが細い流れに落ちるので餌は豊富で岩魚達はメタボになっているようだ

　

　　深い淵だと入ってるのもデカが陣取ってる、小さいのは追い出されるのかな

　

　　遡行しながら小さい落込みに連なる小さな淵だけが餌を落とすポイントだ

　

　　　そこにはデカか１～３年魚か必ず居着いている、リリースを繰り返しながらゆっくり　ノンビリと
　　　里は酷暑だと言うのにヒンヤリとした風が吹きあがる渓を釣り上る、残雪が壁面にしがみ
　　　付いている雪崩、スノーブリッジの最後の雪魂だろう。

　

　　　流木の隙間に枝に絡まない様にソーート餌を下ろすと　その餌を見てたように着水と同時に
　　　喰らい付いてきた、引き込まれたら枝に絡まり獲り込めないなと直感的に引き抜いたデカメタボ。

　

　　１年後の岩魚、２年後の岩魚、３年後の岩魚と釣りサイズがＵＰするようにリリースを繰り返す、
　　画像は好く育った２年魚だろう。

　

　　落込みの壺からのデカサイズをハリス０．６号ではちょっと心配だったが強引に砂利上に引き
　　上げる、メジャーは出さなかったがたぶん３０ＵＰかな、釣りバカの尺度は伸びるんですよ

　

　　狭い淵でその姿が見えるので岩陰に隠れて餌をソーート口元に降ろすと静かに餌を咥えた、
　　それを見ながらゆっくり足元に引き寄せる、いつもの岩魚釣りとはちょっと違うぞ。

　

　　ここは姿の見えない淵に振り込む、来たぞ、来た来た、デカが来た、ちょっと広い淵で遊ぶ、
　　デッカイ　これでは引き抜けなかった　引き寄せる足元砂利場があってよかった

　

　　　今日の事件現場、餌を振り込んだ、アタリでデカサイズを足元に引き上げる、デカ岩魚を
　　　手に持つ、　前方の真っ黒い物体が目に入った　や　や　や　や　声には出さないが　熊だ　熊だ
　　　右前方にそれらしい後ろ向きで何か食べているようだ
　　　今手に掴んだデカ岩魚を糸ごと千切って足元に落とし　ソーート後退り、こっちは背を
　　　見せないようにして　熊から目をはなさないで急ぎで後退り　こっちを向かないでよ

　

　　　５０ｍ程下って足を止め　恐る恐るもう一度確かめる　全然動いてない、同じ後ろ向きの格好だ、
　　　ちょっとおかしいぞ、ホイッスル最初は低く鳴らし　それでも反応が無いので目一杯吹き鳴らす
　　　それでも動かないし振り向かない、肉眼では完全に熊だまるっきり背を向けた熊に見えるのだ　

　

　　　デジカメのズーームで引っ張ると下の画像　　なんだこりゃ
　　　遠くから熊に見えたのは　真っ黒い枯れ倒木、
　　　ああーーよかった　ため息をしながら　へなへな　となる
　　　２００７年６月２０日に入渓２投目にやっぱり背を向けた熊に会ってるので今日のも本当に
　　　熊に会ってしまったと思い込んだのだ、でも黒枯れ倒木でよかった。

　