6月 4日 山釣り 笹濁りに踊る岩魚と釣りバカ

  車止めに到着したのが 8時30分 と遅く 間伐の跡がまだ残る杉林の仙道も陽が射し込み
 明るく気持ち好い。これなら熊さんが うろうろしていても 目に入りそう、それでもホイッスルを吹き
 鳴らしながら渓に向けてゆっくり下がる。

 

  杉林を通り過ぎて雑木の斜面を細く足跡も消えて微かに残る仙道も枯葉で埋まりスルスル、
 ツルツル滑りやすい、滑り落ちたら20〜30m程滑り落ちてしまう。注意進行。

 

  その斜面も南面斜面で今咲く山野草が カメラに向かって 『 今でしょう 』と咲いている。
 斜面に足を取られながら花撮り。

         ユキザサ                         シラネアオイ
  
         名前わからず                     エンレイソウ
  

  40分程歩いて今日の渓に下り立つ。
  濁っている、笹濁り以上だ、この濁りで岩魚は餌を喰ってくれるかな。この渓の源とする山の
  頂上付近には未だ雪が見える、それがこの好天気で溶けだしての濁りか、雪代程の流、水量は
  出そうもないが、岩魚の目に餌が映るかな。

 

  でも その心配も直ぐに吹っ飛んだ。一投目に グリグリ ガツガツと来て中硬調の竿を十二分に
  絞ってくれた。

 

  ちょうど良い濁りなのかな、濁りの中に立ちこんでもその影は岩魚には見えてないかも、相当
  立ちこんでもアタリが来るので餌をポイントに放り込みやすい。

 

  瀬に流しても、溜まりに沈めても どこでも喰らいついてくるよ。デカサイズが淵を占領しきって
  いるのだ。ポイントを選ばなくとも 淵にポンと餌を放り込むだけ 岩魚釣りに釣技は要らないって
  こうう言うことだな、ただ此処まで来るのが容易でないのだ。

 

  雪が見えてきた、ちょっと早いな それもスノーブリッジ、薄くて下は潜れそうもないな、斜面を
  高巻くか。左の斜面をよじ登る。

 

 

  中は溶けて、溶けて 雨降り状態、たんぶん1〜2日で落ちるだろう。落ちて直ぐは雪魂塞止ダム、
  それが崩壊で濁流です、その時に注意、注意。

 

  好い流れです、濁っていなければ足元から飛び出す岩魚が見えるのだが今日はこの濁りで
  1本も目にすることができません。

 

  でも、この濁りから出て来るんです、だんだんサイズUPで釣りバカも踊りだしそうだ。
  メジャーを当てたら 29cm、もうちょっとで30UPだったのに。

 

  急激な気温上昇でブナ林も もやーーと してガスがかかったよう

 

 

  期待指数の高まる淵、デカサイズを期待して餌をポンと放り込む。
  ハリス0.6 道糸0.8 これで相当デカサイズでも大丈夫。ここで引き寄せたのがジャスト30。

 

      好い面しています、未だ3年魚かな。

 

 

  ここも良い流、良い淵、こんどはなかなか寄ってこないよ、グリグリ上流に向かって行く、
  下ってこない、この場所では引き上げる場所がない、竿を絞られた状態でネットを準備。
  諦めたか、下ってきた、ネットキャッチ。 太い、デカイ、重い、メジャーを当ててみると34cm 
  今シーズン1番だ。太いのは たらふく喰っているのか。

 

   やっぱし 好い面している 34cmの面、 さっきの30cmの面よりも好いよ。

 

   また、雪が見えてきた、スノーブリッジか?

 

   倒木、流木、その上に雪魂、雪渓が流れ落ちたばかりのスノーブリッジ。下に流木が有るので
   流れは塞き止められなかったのかな。
   両壁は登れそうもないし、正面突破も難しそうだ。1人の渓歩きは危険に近寄らないこと、これが
   1番です。諦めよう、ここで納竿、十二分に楽しませてもらいました。 
   さらにデカサイズ4本頂いてきました

 

   帰りの杉林に残る林鉄跡、線路とトロッコがそのまま残っています。今時の杉伐採は全て
   重機が入ってくる。林道を作り、伐採も重機で採寸しながら同じ長さに切断、キャタビラー運搬車
   かトラックに重機で積み込み、搬出。全て重機で済ませる。

 

 

  ブナ原生林。源頭部まで釣り上ると帰りはこのブナ原生林のマタギ道を下ります。この地区は
  残雪が斜面に残っている頃にそこに残る足痕を追っての春熊猟の区域でホイッスルを吹き鳴し、
  声を出しながら通過します、でも気持ちの好いブナ原生林ですよ。
  未だ枝葉が展開しきっていないので樹間、足元には陽が射し込み明るいブナ林です。
  でももうすぐ薄暗いブナ原生林帯となります。

 




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