6月25日 渇水の渓の岩魚達

  県道から林道、しばらく走って廃林道、壁面の崩落や落石で右や左に避けながら今日の車止め
 予定地迄入り込めるかちょっと不安。やっぱりデッカクて重そうな落石、左は崖で下は渓、
 右の斜面はきつ過ぎて右車輪を乗せることが出来ない。押しても引いてもびくともしたい大岩。
 ここに車を置くと歩く時間で20分程余計に歩くことになるがしょうがないか。

 

  さっきの落石から未だしばらくジムニーが入り込める廃林道を てくてく歩く。

 

  廃林道から仙道に様変わりし、枯葉の下には雪魂がまだ残っている

 

  廃林道も足元が見えないくらい草木が生い茂り、手に持った枯れ枝でそれを払いながら緩い
 上り薮道の足元を確かめながら下降入渓地点を目指す。

 

  晴天、真っ青な空、下界は今日も暑くなりそうだがここは下の渓から吹き上げてくるひんやりとした風
 が心地好く感じられる。

 

  50分程廃林道歩き標高差100m程上り、500mの下降地点から木々の枝に掴まりながら下がる 
 70m程下降し入渓する。
           廃林道下降地点500m             下降入渓地点430m
        

  下降地点は源頭の最後の本流から支流の分岐点だ、たぶん左が支流と思われる方に遡行。

 

  晴天続きでまるっきり雨が降ってない、雪代もとっくに終わり まるっきり渇水状態、というより
 水の流れが無いようなちょろちょろ状態だ。これで岩魚釣りができるのかな、居るのかな。

 

  チョロチョロの溜まり淵に餌を下ろすとその餌に飛びつくようにガツガツと喰らい付いてきた。
 この水量、流れでも岩魚は健在なんだ。

 

  いつもここに入渓すると大岩まで流れに没して遡行に難義するのに今日は渓のどこでも歩けるし
 遡行と言うような感じでもない。

 

  いつもは左の壁をへつって上るのに、今日は水量、流れが無く真ん中の大岩を難なく登れる。

 

  岩魚の居着くポイントが少なくなっている、落込みでも水が少なく淵が狭くなり1匹の生息圏で
 やっとと言う状態、水の無いちょろちょろ流の瀬でユーラユーラしていてこっちがジャブジャブ遡行
 していくと緩い流れを飛び跳ねながら上流に向かって逃げてゆく。それでもその流れに餌を下ろす
 と喰らい付いてくるんだな。餌となる水生昆虫も少なく餌不足状態なんだろう。

 

 

  ウエーダーは要らない、長靴でも歩けそう。

 

  岩魚は喰らい付いてくる、痩せているわけでもなく結構メタボ岩魚、心配するほどのことでも
 ないのかな

 

  淵のようにちょっと深みのある箇所には2本から3本くらい入っている、でも1本目を引き寄せ
 るのに水深が無くジャボジャボとやってしまうので2本目、3本目は見えていても喰らい付いては
 こない。これが水深が有れば水中をゆっくり引き寄せて2本目、3本目も可能な時もある

 

 

  これも いつもの 熊の食み痕、タケノコが少なかったようで早い時期に下に下がってきて
 ミョウサク等葉物を啄んでいるのかもしれない。

 

  フキの食み痕は見たことが無いのに ここではフキも喰らっている。
 ホイッスルを何度も吹き鳴らしてこっちの存在を渓とその周辺に知らしめる。

 

  熊の食み痕の横でもデカサイズが来た、ホイッスルを引き鳴らし賑やかにやった後だったのに
 岩魚にはホイッスルが聴こえなかったのかな。

 

  入渓して2時間余り、陽の射し込むケ所の少ないほど深い渓で真っ青の空が見えると嬉しくなり
 一休みです。

 

  最後の雪渓かな?一雨で消えてしまうだろうが渓の水不足解消には足らないな。

 

  流れの浅い瀬、浅い溜まり、浅い淵、水量が少ないので岩魚が見えるんです、見える岩魚に
 餌を放り込む、食いつくのを見ながら竿をゆっくり引きジャボジャボと足元に引き寄せる

 

 

  見える瀬でユラユラしているのはかまわないでその前をジャブジャブ歩くと岩魚は上流めがけて
 一気に上って隠れる場所が有るのか見えなくなる。ちょっと深みのある淵を選んで餌を下ろすと
 ガリガリ、グイグイと岩魚のアタリ、それにゆっくり合わせて弓なりの竿の絞り込みを楽しむ。

 

 

  入渓して 3時間 魚止めの滝の手前の落込み、今日の一番でも泣きサイズ。
 メジャーは 30を指している画像ですが29cmです。魚止めの滝に期待して上に、上に登る。

 

 

  魚止めの滝の様相が一変していた。3年前にここまで上っているがその時の滝は10m程の
 1段のみの滝で水量が有って豪快な滝であった。ところが今日の滝は3段の滝、それも水量が
 無く 3段の小滝状態。あらあらあらーーーら、渓を間違えたかと思ってしまった、崩れたのだ、
 大岩がゴロゴロしている。でも この小滝なら岩魚は遡上出来そうだ。
 魚止めの滝がもっと上になるのかも。
 ここで納竿、入渓してからここまで3時間の釣り遊びでした。

  



           2013 山釣り釣行記もくじ にもどる