5月 8日 藪沢が育む岩魚と遊ぶ

   連休後半からの天候不順、今日の空もちょっとドンヨリしている。
 、今日入る山なみには霞がかかったようにかすんで太平山の頂がどこなのか 判別しがたい、
  でも山に向かう頃には気分も気温も上昇してしまう

 

   主要林道は未だ雪崩跡、崖崩れ等で入りたい渓までにはとてもとても到達できそうもない、
  それに、本流筋は雪代増水で溢れかえっていてとても遡行、渡河できそうもない。
   今日もいつもの薮沢入渓で行くか。
  

  車止めから下を覗きこむとその薮沢の流れが細く見えます。誰も入り込まない細い渓、
 まさかここに岩魚が居ようとは見えないくらいの小渓、そんな渓が今日の遊び場所です。
 前にこの渓に入ったのが9年前です、その時も好い思いをしました。
 
 

  渓に降り立つと その細い沢も雪代増水で広く渓谷の様相を呈しています?
  いつもの薮沢仕掛け
  5.3m中硬調竿に3m程のちょうちん仕掛け、道糸0.8、0.6号のハリスに8号岩魚針。

 

  流れはけっこう急流です?遡行にはちょうど好く のんびりゆっくり登れる。

 

  居ます、居る居る、遊べるぞ。上顎にカルク掛かってきた、手のひらサイズ21〜22cm程の
 小岩魚、そのまま流れに戻ってもらう。

 

 

  流木、倒木で細い渓がますます細くなります、でも流木によってちぃっちゃい流木ダムが出来て
 そこを棲みかとしている兵もいる。

 

  徐々に体長アップ、手のひらを優に超えてきた。

 

  

  

  渓畔がちょっと開けてくると そこはお花畑、エンレイソウ、キクサキイチゲ、イワウチワ、
 ハワサビ、エゾエンゴサク、等々、岩魚と遊んでいるのを忘れさせてくれます。

 

  大きくなってきた、中硬調の竿を これでもか と絞り込んでくる、泣きの29cm、
 30UPだと顔つきが もっと精悍になり一目で おお来たか となるのだが 残念、もうちょっと。

 

 これも 足らない。

 

 これも 足らない

 

  細い渓でも 他よりちょっと大きい淵だと入っている岩魚君もちょっと大きくなる。
  淵の大きさでそこの住人が大体見当がつく、

 

  メージャー出すが 29.5cm これも足らない、

 

  これも足らない アベレージサイズは28〜29cm  中硬調では最高の遊びサイズ
  下は針を飲み込まれてしまって傷を付けてしまったので持ち帰りです。

 

 

 尾が大きいから来シーズンには確実に30UPのはず 大きくなれよと流れに戻す

 

  顔つきは30UPだが メジャーを充てると足りないよ

 

  下も針を飲み込まれて持ち帰り。このサイズになると グリグリ ガツガツ なんて無で
 ガップリ ヅヅーヅーと引っ張り込まれてしまう、幸い狭い淵だから枯れ枝の下だったり、
 小さい岩の下だったり、たいていは引っ張り出せる、でも 潜られる前に0.6のハリスでも
 十分に引き上げられる。

 

  下のような小さい淵から引き抜きます。

 

  倒木が渓を埋め尽くし、もう一回崩れてくると小さいダム堰堤を形ずくってします。

 

  だいぶ上ってきたようだ、新緑の尾根が見えてきた キモチいい なんも言えね

 

  まだ 来るよ アベレージサイズ、流れに戻す 。2〜3年おいてから遡行するときは
 ハリス0.8号だな、それに 竿は硬調でないと引き抜けないよ。

 

 

  下の落ち込みからも泣きの29cm。

 

   ここの渓の岩魚には乱れ斑紋が見られません、本流から500m程に堰堤が有るために
  その上だけの自然繁殖の為でしょう。他からの放流ものが混在しない封じ込められた渓です。

 

 

 

  もっと上まで遡上しています、魚止めが何処か、最後まで上り詰めたことがありません。

 
 
  小さい淵、落ち込みからデカ岩魚が出てきます。ここまで3時間の遡行、そろそろ林道への
 上り箇所を探さなければ。

 

  ここがたぶんさいごの堰堤、埋まって堰堤の役目をしていません、岩魚用の魚道が
  出来ているようです。

 

  堰堤の上にもデカ岩魚、これを今日の最後のリリースとして納竿。
  8時に遡行開始しここまで3時間、ちょうど11時です。

 

  まだ居ます、でも十分遊びました。下りは林道に這い上がり1時間の下りで車止めです。

 

  朝のスタート時より雲がもっと下がり今にも雨が来そうだ、速く下がろう。

 





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