3月21日 岩魚も目覚めぬ 水温2℃

  今日の日を山渓も岩魚も承知しているのに 自然のなすがまま それには勝てぬ もう暫く
 待つことにするか。待てないのが岩魚バカ。
  まだ薄暗かったローダー除雪跡の残る雪の林道をジムニーのデフを引きずりながらセカンドギヤで
 30分、雪崩で行く先を遮られストップ。でもこの林道除雪は 何か変 木出し除雪なら大型
 トラックが入れるくらいの幅で除雪するはずだが狭い、それが入渓地近くまで下がってやっと
 見えてきた 堰堤造りだった それもデッカイのを2ヶ所も、その工事車両の除雪林道
 だったのだ。

 

  行く手を遮った雪崩跡

 

  雪崩跡から流れて林道を流れ下る融雪水、これが雪崩を誘発させた源だ。

 

  融雪の歩きやすい個所をからまた雪の林道を下る

 

  あと200m程で下降入渓地点なのに除雪跡が渓に向かって下降、カンジキは車に
 置いてきたし、しょうがないここで下がって堰堤を登ろうと除雪に沿って下がった。

 

  渓に降り立ち目に入ったのが下の真新しい堰堤、これでガッテン、除雪はこの工事車両の
 除雪だったのか。ここと、この下500m程にもう一か所の新規の堰堤。表面の茶色の壁面
 は10cm程の杉間伐材を上流、下流壁面に張り付けています。初めて見る、工事完了直後の
 堰堤、下の穴は3か所開いているがすぐに塞がってしまいそう。

 

 

  新規の堰堤を見ていつもの堰堤をよじ登る。この堰堤は完全に埋まってしまって上部深さゼロ
 で上部から流れ落ちるだけ、これでは堰堤の仕事はしていない それで新規の堰堤構築か。

 

  入渓到着、最初の遊びが 水温チェック 外気温3℃ 水温2℃ 冷たい、残雪も深いが
 水温が低すぎる。例年だと解禁日の水温は4〜6℃でやっと岩魚君が動き出せて餌に喰い
 つくことができる、しかし今日はその姿さえ見えない、流れの無い奥に潜みジッ、、トしている
 だけだろう、見えたら鼻先にでも餌を下ろせるのに、まるっきり見えない。

 

  遡行の両雪壁面、けっこう厚い、暖気になると滑り落ちてくる、滑り落ちて渓を塞ぐ、その
 雪崩魂を何か所も攀じ登り遡行を続ける。岩魚の顔は見えなくとも半年ぶりの渓歩きを楽しもう
 と水温2℃の渓を慎重に上る

 

  流れが氷柱に これでは岩魚も凍ってしまう

 

 

  デッカイのがスーーウと出てきそうな溜まり、でもその上にシガッコ下がっている

 

  今日の渓遊びもここいら辺りでストップです。行く手阻む雪魂、雪崩魂は堅いので攀じ登る
 ことができるが両壁が静かにずりよった状態では登れない。
  岩魚の顔を見ずに解禁日を終了です。

 





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