7月 9日 里は暑く、渓は涼しい




 最初から、連滝を巻くために仙道を30分登り今日の入渓地点を目指します。山菜採りも一段落し、
山で人影を見る事もなくなり、仙道も枝・葉が延びて足元が分かりにくくなってきた。
 白・ピンク・青とガクアジサイが賑やかに満開。今の時期他の花は見当たらなくなり、林道でも
仙道でも目に入る花ガクアジサイだけ。とにかく目立つ。

 滝の上に入渓。藪の仙道を30分登って汗ばんでいたのに、いっぺんに吹き飛んでしまいそうな
気持ちのいい、冷たく感じる風が滝ノ下から吹き上げてくる。
 水量が通常の半分以下。いつもの豪快な滝の姿はなく、通年であれば水で隠れて見えない岩壁が
完全に露出して直登出来そうなくらい。
 

 いつもの滝上にいつものように元気な岩魚達が居た。次のこの渓、最後の堰堤まで僅か200m
の区間なので、岩魚達に竿の感触を楽しんで相手にしてもらうだけで元の瀬に戻ってもらう。



 最後の堰堤、同行のS氏がデッカイのとシバラクヤリトリして遊び、これはメスだな、いっぱい増やせと
声を掛け放してやる。この大きな堰堤を巻くのに又一汗かく。



 堰堤の上からが今日の本番コース。水が少なくて、いつもなら広い瀬でユーラユーラしているのが
見えるのだが、その瀬が無い状態だ。小さい落ち込みの岩の下に隠れてしまっている。それでも
餌をソォーーと入れてやるとヒョイッと出てきて、餌を咥えて又岩の下に潜ろうとする。






 中央の平らな石も普段なら水流で踏み込めないのに、今日は水の無いお皿状態。この皿岩の
下からデカ岩魚を引き出す。



 ちょっと遅合わせで針を飲み込まれ、丁寧に針外しをしたが傷を付けてしまった。



 薄暗い岩の下から引きずり出したサビの取れてない真っ黒い岩魚。サビが取れてないのではなく、
薄暗い場所に居るので黒いままなのかも。



 クマがミョウサクを喰った痕、あんまり見たくない光景だ。そんなに古くないな、近くで昼寝を
しているかもしれない。



 納竿場所、未だ上に居るんだよなと言いながら竿をタタム。






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