7月16日 流木とゴーロの源頭を釣る




車止めから廃林道を40分。
今日入る渓は深く、とても
覗き込む事も出来ない。

今日も暑くなりそうだ。
渓谷から上がる冷たい
風も尾根近くでは熱気に
さらされてガス状態で
モヤットしている。



 下降地点目印のブナの木から谷底の見えない急斜面を枝・蔦に後ろ向きに掴まりながら
80mを1歩、1手、1歩、1手と時間をかけて注意深く下がる。枯れ木、枯れ枝を掴み滑落は
したくないから。
 雨あがり、豪雨後の渓は水量も流れも強いが遡行出来ないほどではない。でも水量はこれく
らいは欲しいな、岩魚の棲家としても。又何時も見る淵よりは大淵の方が岩魚も大きくなれる。



 源頭に直で降りたので、遡行はどんどん標高を上げる。倒流木とゴーロ帯の連続小滝を
よじ登り釣行だ。

 

 今シーズン、初入渓者ではないはずなのに、餌を放り込むごとに竿を絞ってくれる。流れの緩い
場所で石で囲い撮影会。逃れようとして流れの上に頭が揃う。





 1つの小滝で5〜6mの落差。落差が大きいほどその淵も大きくなり、岩魚も大きいのが
ガリガリとくるのでチョットだけ糸をくれてやる。ガリガリ、グリグリと引き込むのでそれだけで
針掛かりしてしまう。それからからユックリ竿をたたみながら足もとに引き寄せる。
 岩魚釣りに技もテクニックも要らない。岩魚の居るところまで入り込めれば。
 




 




 

 未だまだ 奥の深い渓では最後まで登った事が無い。日帰り釣行では無理かもしれない。
どこまで登っても淵毎に入っている。でももう 午後の2時だ、そろそろ下がらないと。次の淵に
もっと大きいのが入っているかもしれないと上の小滝を眺めながら竿をたたむ。




 

 入渓地点の標高が 270m。竿をたたんだ地点が 500m。 高度差230mのよじ登り釣行
お疲れさん、でも好い汗かいた。ブナの森と渓と岩魚に感謝、感謝。











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