6月 9日 ブナの森に岩魚と遊ぶ


 ブナの森に渡る道(橋)。早春の雪代濁流時に春熊を追う阿仁マタギが渡る1本橋、手すりに
ワイヤーロープが張られている。上流にもう1本有るが、それは朽ちたまま補修されない状態で
ワイヤーロープだけが渓を横切っている。



 渓の東側が杉造林地で渓を渡った西側が白子森に繋がるブナ原生林で、かっては、
阿仁マタギ、根子マタギの熊狩り猟場だったようだ。今は、毎年 残雪の残る峰を10〜15人程で
巻き、頭数調査、調整捕獲をするようだ。



 今の時期、熊はタケノコとかミョウサクを追って上へ上へと登ってるのだそうだ、それでも熊鈴を
鳴らし、時々ホイッスルを吹き鳴らし ヒンヤリとして気持ちのいい森を チョット緊張し、上流に
向かって40分仙道を登る。



 途中、朽ちて鉄車輪だけのトロッコと枕木が朽ちて鉄路だけが残っている森林軌道跡も
見ることができる。これで比立内地区まで伐採杉を運搬したのか。

 

 林道をゆっくり、ノンビリ走ること1時間30分、仙道を歩いて40分、辿り着いた入渓地。
 ここからは岩魚の聖地。ちょっと枯れ気味の水量、それだけ岩魚の居着くポイントが限られてくる。
魚止めまで 3時間、遊ばしてもらいます。



 瀬尻で餌を待つ岩魚は丸見えだ、水かさが低く浅い為、鼻っ面に餌を落とすような物だ。
餌を咥える様子を見ながら合わせられるのだから 岩魚釣には技は要らない、猿でも
釣れるとはこのことのようだ。



 針を咥えたまま写真撮りをする。泳がせての撮影はスポーツモードでの連写です。1尾で10枚
〜20枚くらいシャターを切ります、その中から自分で気に入った1枚を拾います。







 30UPの2尾、上はホッソリの32cm、下はマルマルの30cm。



 岩魚と遊び、岩魚に遊ばれ た今日の渓、傷点けまいと早合わせするとたいていは遊ばれる、
源頭岩魚釣りは釣技ゼロかな、遊ばれるとまたこの渓に来て遊べるからそれでいいのだ。



 そろそろ 魚止め滝です。何年か前に滝上にもまだ居るだろうとスケベたけて登って見た事も
合った。やっぱり魚止め、自分で滝上放流しないで誰がするだろう。

 

 落ち葉を押しのけて出てきた ギンリョウソウ(銀竜草)
 腐生植物 茎の頭部に5枚の花弁に裂けているらしい、分かりますか。薄暗い林床に真っ白の花
なので写真には撮りにくい。館の主人のデジカメは手ぶれ防止機能が付いていません、寝そべって
撮ったり、枝を折って三脚代わりに使用したりとたいへんです。


 ほんのりとピンク色のガクウラジロヨウラク







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