9月12日 白色ツリフネソウの咲く渓

 空模様のはっきりしないまま山に向かう。林道に入ってまもなく、林道の補修工事に出くわした。通行止めか?と、しばらく待っていたら、来い来い と合図。通れそうだ。ジャリを敷いたばかりの路面にJimnyのタイヤ跡をつけてソロリソロリと通してもらった。路面、路肩等整備掘削し、砂利の敷設のようだ。路面幅も倍以上になり、きれいな林道だ。帰宅後地図で確認したらこの林道整備は県道整備だった。





 最初の入渓地点。水量が低く、チョロチョロ状態。瀬、落ち込み毎に岩魚が出てくるが 1年魚・2年魚のちっちゃいのばかり。今の時期、このサイズばかりの渓は入渓者の皆さんが、来シーズンも遊べるように完璧な?リリースで遡行したのかな。でも、もう産卵遡上の岩魚が居てもいい時期なのに、1本も見えなかったのもちょっとおかしい? 2年魚でも産卵をするが、3年魚・4年魚を全て持ち帰りしたのかな。3・4年魚になると産卵量が多くなるからちょっとは残しておいて欲しかった。舘の主人は、全てリリースと言うリリース派ではない。2年後、3年後でも、今日遊んだ渓で又遊べるように残してくる。『昔はこの渓に岩魚が一杯居たのに、今は1尾にも居ない』とは言いたくないからだ。また、放流物の渓にもしたくないし。

 



 2年魚で尾の下部分を赤く染め、腹もふっくらとし、今秋から産卵するはず。体長20cm。もとの淵にポチャン。





 渓を変え、今日2本目の沢。川幅もあり、水量もちょうど良い具合。それにつれて岩魚もちょっとは大きくなったようだ。竿を絞ってくれる重量級、ネットに手をかけるが、そのまま岸に引き寄せる。



 流れに落葉が目だつようになった、渓から眺める尾根もすでに深緑が薄ぎ、もう山の秋が始まっている。





 初めて目にした、 白色ツリフネソウ 渓からよじ登った林道沿いに100mほどにわたり、紫色、黄色、白色 と3色で咲いていた。白色は始めて見る。この渓でも、ここの100mほどの場所で他には白色は見えない。色素がぬけたのかも。3色揃って咲いていると綺麗ですよ、しばし見とれる。



 





 ヤマトリカブト



 根は確実に生きていたようだ。100年、200年の大木が朽ち、その根元から勢い好く伸びた木、元気、元木の源のようだ。

              

 今日の山行きは、白色ツリフネソウを見て、元気の木を見て、岩魚と遊んだ5時間だった。山と森と渓に感謝、感謝。


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