8月 6日 龍生君、3年ぶりの岩魚釣り

 台風5号通過後、停滞している低気圧により降ったり、止んだり、梅雨は明けたと言ってもさっぱり落ち着かない空模様。渓谷も水位が下がらず、本流は濁流状態だ。
 仙台から3年ぶりに甥っ子の龍生君が岩魚釣りに来た。山に入れる日は今日しかない。雨脚の止んだころあいに山に向かう。雲は低く、里の家並みも霞んで、まるで山水画の光景だ。本流は濁流、向かう渓は枝沢の枝沢の枝沢の藪沢だ。入渓するにも枝、木をマタギナガサで払いながら下降入渓。



 渓に降立つと もやっとガスッテる。源頭、最後の枝沢。増水してると言っても2歩で渡河できる渓幅これでも岩魚が居る。本流濁流の時は、此処まで登って来ないと安全な岩魚釣りはできない。この沢は本流から枝沢出合が3箇所有るが滝は無い。大きな落ち込みも無い細〜い一筋の流れで、その本流から大物の遡上も有る。






 薄暗くガスッテいる沢はササ濁り。雨さえ落ちてこなければ釣り人にとって最高の釣り条件。この細い渓からジャブジャブと引き抜く。甥っ子の龍生君に持たせた竿は、ちょっと硬めの硬調5.3m。0.8号の道糸、8号岩魚針に、0.6号針糸でヨイッショ、ヨイッショと引き上げる。3年間のブランクを感じさせない舘の一番弟子。次の釣行は部活と受験準備で2年後だ。

 レンズに水滴が付いてしまった。



 今日一番の大物に満足の笑み。やったぞ!デッカイぞ!重い〜!と ちょっと興奮気味。



 霧雨から又本降りになりそうだ。竿も濡れてこう着ぎみ。ガスッテる渓での30分ほどの釣りだったが、充分すぎるほど満足した龍生君の今年の岩魚釣りが終了した。



       ネジリバナ    
              里の花だと思っていたら、山にも咲いていた。
                    



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