6月 3日 源頭の藪沢へ

 舘のフィールドで一番の藪沢。林道を稜線に登りつめる手前に、その林道を導水管で横切る支流、藪沢がある。岩見川支流、三内川の源頭だ。沢に降りてびっくり、水量がいつもの半分だ。これでは岩魚は居ないかも知れない。すこしでも水量のある下に下ったようだ。最初は釣り下り、本流出合いから釣り上りのV字釣行だ。



 枝沢にちょろちょろ枝沢2本を合流し、やっと岩魚が隠れて棲めるような沢になってきた。それにつれて餌を追いかける姿が見えてきたぞ。それでも、まだ1年・2年魚のちび岩魚が多い。8号〜9号の岩魚針に大きめのぶどう虫を付けると、ちび岩魚は一口には飲み込めない。アタリがコツコツ、ツンツンと小さいので掛からない内に餌を引き上げる。リリースするより手間が省ける。



 やっと手応えのあるアタリ。一発目のアタリに合わせて一気に引き抜く。藪沢で泳がせてしまったら釣り上げる事が出来ない。木や枝を避けてピンポイントで餌を送り込んで、その餌に岩魚が飛びついたら上に引き抜くか、竿をたたみながら手前に引き寄せるかだ。今の時期、もうひとつ面倒なものがある。狭い藪沢に張り巡らされた蜘蛛の巣だ。これが枝・葉より厄介ものだ。道糸・竿先がベトベトとなり、そのつどボロキレを用意しといて拭き取らなければならない。



 本流出合から今度は上り。本流と言ってもやっぱり藪沢だ。水量もちょっと多くなり、周りの石にはびっしり苔が張り付き、年間をとうして水量の変化が少ない沢だとわかる。落ち込みも小さな淵の様相をしてきたので、岩魚も大きくなる事を期待して遡行する。



 体長はあるが、沢が細い分、餌が少ないと見えて痩せている。合わせが早すぎて外しても、相当の痛手を受けないと何度でも餌を追いかける。源頭の岩魚は猿でも釣れると言うのはほんとうかも?



 釣りの合い間に 和ませてくれる山野草ラショウモンカズラ・エンレイソウ。右の写真はたぶん毒キノコ。射し込む陽光に輝くような真っ白いきのこ。サイトで絵合わせしたが名前は不明です。

  

 

 今日の、納竿地点。岩見川支流三内川最源頭。





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