5月14日  山菜採り、山野草撮り、岩魚捕り



 崩落した車止めから、落石・倒木の斜面だらけの廃林道を1時間歩くと、簡易高度計が標高600mを指した。遠くに見える尾根は標高1000m程で未だ残雪が残っている。ブナはまだ芽吹きまえで灰色に見える。
芽吹き、新緑が徐々にスピードを増し尾根に向け駆け上がっていく。800m付近は今、芽吹き真っ只中。一週間前の入渓の時は、遡行ルートの納竿地点では新緑には早く感じられた。ブナも芽吹いたばかりで新緑にはマダマダだと眺めた。山の早春、芽吹きから新緑へは実に早い。一雨毎に新緑は進むと言うが、山での新緑はもっと早く、それは残雪のころから始まる芽吹き〜若葉〜新緑へと、冬が長く厳しいほど早まる。

 
                カメラ標高600m(高度計クリックで拡大画像)

 廃林道の山側斜面には、丁度採り頃の 山ウド があっちにも、こっちにも出ている。帰りにいただきだと オガッテいる(生育している)場所のめぼしを付けて今日の下降地点に向かう。
 40mを木や枝に掴まりながら下降し、釣りモードに突入。
遡行して直ぐ、最初のスノーブリッジだ。登りつめたらスノーブリッジに出くわすだろうと思っていたが、これでは先が思いやられる。でもこの一箇所だけで今日の遡行コースは助かった。このスノーブリッジも、中央がもうだいぶ薄くなっているから2〜3日で崩れるだろう。右上をソロリソロリと渡る。



 雪代はちょっと出てるが、水温は10℃。岩魚の活性は高い。ガンガン餌を追う。プール状の広いポイントに2本がユラリユラリしていたが、餌を振り込むとやはり大きい方が先に餌に反応した。
同行のS氏と交互に落ち込みだけをひろって遡行する。この渓も大きいので3年魚だ。2年魚までリリースで3年魚を持ち帰ると、何年経っても4・5年物の尺オーバーの大物は育たない。



今年も、この落ち込みの上の雪渓、スノーブリッジで撤退し、100m程戻り、右の沢に入る。



 そろそろ源頭だ。この辺からは全てリリースだ。種沢だから次に来た釣り人さんも、大きくてもこの渓に置いていってけれ。そうすればこの渓が枯れないで、いつ来ても楽しませてくれるから。



 渓は深いが、遡行して左の斜面は南東に面して、山野草が花盛り。
シラネアオイ・ショウジョウバカマ・カタクリ・コイワカガミ・オオバキスミレ・エンゴサク等々。











 イワキンバイ だろうか?定かでありません。岩場に張り付くように1株だけ咲いていました。



 渓に降立つ前にめぼしを付けていた 山ウド、二人で食べるには充分すぎる量を採ってしまった。それに、アザミを3株。



 例年であれば今の時期、雪渓・スノーブリッジ・雪代による濁流等で満足に遡行できない。今年は後にちょっと雪が降ったものの、量的には少なかったから源頭まで入り込める。


                  2007釣行記目次にもどる