3月21日 雪の解禁だ 

 季節の逆転を思わせる今年の冬。3月の上旬頃まではこの暖かさで梅の花が咲き、桜が咲き、春かと思っていたら、名残雪ならずここ2週間で本格的な冬に逆戻り。
今年は解禁当初から林道が開けて難なく岩魚域まで入れると思っていたのに、これが予測できない自然だ。



 19日の林道アタックツアーで何とか前進できそうだとふんだのに、昨晩の積雪でちょっと無理かなと思いながらも岩見ダム上に向かう。
前にイスズRV車、岩魚釣りの車だな。先を急いでいる様子がわかる。
工事中通行止め看板は横に寄せられている。何台か入っている様子。ここでイスズRV車に先に行っても良いよと先を譲られた が 本当は先に走らせて様子を見てからにしようと思っているらしい。
前車のワダチ跡もジムニーと思われる。そのワダチに合わせて Lレンジ4WDで暫く様子を見ながら前進。100m程で2台のジムニーが路肩に無理やり寄せて駐車して此処から歩いて行ったようだ。ずう〜っと遠くまで二人の足跡が続いている。舘のリフトアップジムニーはそこを交わし前進をつづけるが、デフ跡が目立つようになった。やっぱり無理だ。Uターンだ。
 次は何所に行こうか?先行車両が居るだろうが、木出し除雪している林道に入るかと向かう。
除雪幅が狭いので入っているのはジムニーだけ。やっぱりジムニーは釣り道具だ。4台を交わして車止めまで何とか入った。此処まで入った車は無さそうだ。だけどまだまだこの辺は山女域で岩魚域までは遠い。



 半年ぶりの渓、水量は少ないがそのせせらぎの音は全身に心地よく響いてくる。チチチチと小鳥の声も聞こえる。さっきまで小雪が舞っていた曇り空も真っ青な青空をのぞかせ、川面の流れに任せた0.8号の釣り糸。岸辺の雪面を切るように見える。
今シーズン最初のアタリ、ツンツン、つんつん、やっぱり山女のアタリだ。それでも今日の水温が4℃だから山女、岩魚に動けと言うのは無理かも。岩魚だと がっつ、がっつ とくるのに。



 山女でもいい、充分な手ごたえ。5.3m中硬調の竿を弓なりに絞ってくれた。感触を楽しみながらユックリ引き寄せる、ネット無しで左手に納まりきれない奴をがっしり掴む。2007最初の釣魚。



 ちょっと深い落ち込みだと底に張り付いたままだ。全然餌を追いかけない。やっぱり4℃。鼻面に餌が降りたらやっと喰いつく。しかたなく食いつくといった感じ。
岩魚はとうとうお目にかかれなかった。



 3時間余りの遡行。解禁初日の釣行では充分だ。
今年も怪我の無いように、ノンビリと山と渓と岩魚に遊んでもらおう。

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