9月20日  渓にどっぷりのファイナルデー

 今年の山釣り、岩魚釣りも今日がファイナルデー。
 最終日に何処に入るか毎年迷う、今年未だ入渓していない沢、春の雪のある
時期に入り余り良い思いをしていない渓、今の時期何処に入っても源頭部ま
で遡行すれば良い形の岩魚さんに逢えるはず。
 9月に入ってから逢った岩魚達は産卵遡上し婚姻色でお腹を紅く染め始めて
フックラとしている、今日逢える岩魚達もそんな姿で待っていてくれるだろう。
 8時林道の車止めで入渓準備しスタートです、両脇から真上まで木々に覆わ
れて空の見えない林道、曇り空でなおさら暗い廃林道をクマ鈴をカランカラン
と鳴らしながら、それでも奥に行けば行くほど岩魚の影は濃くなるはずとどん
どん登る。1時間程登りそろそろ降りようかと同行のS氏に声をかけ沢沿いの
林道から20m程急勾配を木に掴まりながら下降す。



陽の射し込まない薄暗い渓で振り込んだ道糸がまるっきり見えない、
目印も2個セットで流れに餌をのせます。
落ち込みだけでなく瀬にも出て餌を追っかける。

1年魚、2年魚が多く居る渓はうれしいな、まだまだこの渓は大丈夫だ。

渓沿い周りに親子熊の踏み散らかした跡が所々に見える。



撮影に協力してもらった尾ヒレの大きくマルマル岩魚さん
メージャーで計らなかったが28cmくらいかな

 撮影用生け簀を作るのに要領があります、岩魚はどうしても水の入り込む上流に向います、
それに石の隙間があるとすぐにそこに頭をつっこんで出てきません、
頭が見えないと写真にならないし、小石でそれらの穴を塞がないと撮影の舞台にならないようです。
あとは水面からの反射光を受けない位置にカメラを構える、これが一番難しい。



遡行して4時間、どんどん高度を上げ高度計が420mを指している。

藪沢状態で落ち込みが連なりそこにはテリトリーを主張する落ち込みの主が待っていた。



上の写真の落ち込みから引き抜いた元気印の岩魚

口をパクパクしていて写真もぶれています

今日の大物賞、山の神より頂いて来た1本。




5時間登って水量はもうちょろちょろ状態それでも未だ居る
それに、登れば登るほど大きくなるしかし、産卵遡上は未だ始まっていない、
婚姻色がでていない


行けるところまで登ってみるかと同行のS氏もうなずく。
S氏も落ち込み毎に竿をタタミながら引き込むようにして取り込んでいる、



6時間遡行して午後2時。そろそろ限界です、下がらないと車に戻る前に暗くなってしまう。

この落ち込みに2本入っていた、まだ上に居るだろう、
この沢を最後まで攻めるにはあと2時間くらい必要かな。

今日のファイナルデーを充分堪能した。



今日の山野草
オオカニコウモリ
(大蟹蝙蝠)
薄暗い沢沿いに咲いていた白く小さい花、でも陽の射し込
まない沢に白く群生していたので目に入ります。
名前の確認は宮城教育大 
oNLINE植物アルバム
『この植物何 掲示板』で教えてもらいました

2005年、山釣りも此処で終了。
多少の打ち身、又デジカメの水没等がありましたが大した怪我も無く無事竿を
納めました。
山と森と渓と岩魚に感謝、感謝。
そして、山に向ったら帰ってくるまで心配してくれる家族にも感謝、感謝。



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