9月10日  いよいよラストシーズン、あと何回行けるかな

     台風後の条件は良さそう、水かさも良さそう、そろそろ産卵遡上も始まっているだろう。
     行くぞと相棒に電話 二つ返事でOK。
     7時スタートでとりあえず東方向、太平山の渓をめざす。
     予定した入渓場所はM川支流m沢の支流最源流N沢に廃林道行き止まりから藪漕ぎで
     直降下で入らずの沢に降りようともくろんでいたが お悔やみメール後の釣行の為ちょっと
     ためらった、今冒険しなくともと自分にブレーキをかけた。
     今シーズン2回目の沢に向う。

     舞茸も始まったようだ、林道の駐車スペースのあるところには1台ずつ止まっている、
     川を隔てた対岸の壁を登っているようだ、ドングリの木の根元を探しながら、相当早く
     入山しているのだろう、もう下がってくるグループもいる。
     みんな手ぶらで下がってくる、聞くと なーんにもねー とその3人グループは口を揃えて
     笑いながら答える。
     きょねん舞い上がりすぎたんだよ と言いながら車の方向に向った。
     その後の行き会った茸採り達も皆手ぶらの様子、大きい舞茸を見つければ喜んで見せ
     てくれるのだが今年は本当に舞茸は不作のようだ、『去年あんなに採ったんだから今年は
     でないんだべと』
     
     入渓車止めにも2台止まっている、やっぱり茸採りの車だ。
     20分藪漕ぎし高低差100m程下降しやっと入渓ポイント到着。
     この入渓場所が細い2m程の落ち込みでこの支流での魚止めになっている。
     ここから、下り釣行です。
     同行のS氏が竿を出す、一投目で喰らい付いてきた、一気に拭きぬいた、婚姻色の腹に
     たっぷり卵を抱いたまるまると太った大物、2本目、3本目、とやっぱり産卵遡上だ。
     S氏3本をそっと淵に戻して来たと喜んで追いついてきた。
     細い藪沢だが、ちょっと大きい落ち込みに2〜3本遡上滞留している。
     しばらく釣り下がり 本流出会いから今度は登り。
     あれ あれ 目印の紅い紐、30mくらいの間隔で木の枝に結んでいる、茸採りがこの沢
     を登るはずが無い、と言うことは 我々の他にこの細い最源頭部迄登って来た釣り人が
     いる。ここも隠し沢ではなくなったか。
     やっぱり影が見えなくなった、餌を追う姿が見えない。
     自分達だけの遊び場所と大事にしてきた沢なのに、特にここは産卵遡上の種沢なのだ。
     婚姻色のでた岩魚、そっとその水に戻してやってください、そうしないと来シーズン以降
     ここで遊べなくなる。
     自分と同行のS氏はリリース派ではないが自然再生のルールは心得ているつもり、2年後、
     3年後もずーと同じようにこの森で遊びたいが為に。
     
     デジカメ故障、3回目の水没、とうとうだめか、メーカー送りで基盤交換とのこと。
     修理代21.000円とは、新品購入です。
     今回は写真がありません。


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