8月25日 山はもう秋の気配

深い渓からのぼってくる風はひんやり と心地よい。
すすき をゆらし 山はもう秋。
春の山菜採りで付いた踏み跡だけの細い道も今は跡形も無い
下降入渓路を探し、迷わないように慎重に垂直に近い下降路を枝を伝いながら降りる。

キツリフネソウ
下降入渓地で歓迎してくれたキツリフネソウ。

今日の渓は、春に雪渓と崩落中スノーブリッジで行きてを阻まれ、撤退した沢に再釣行です、
シーズン中に同じ沢に2回入ることはほとんど無いのだが前回撤退した先の連続した
落ち込みと倒木堰堤に隠れている大物に逢いたくての入渓です、
9月に入ると舞茸採りで賑やかになる沢なので早めに入らないと。

  

 左は春に撤退したスノーブリッジの崩落現場と右の写真は今日の同じ場所、
斜面の樹木をなぎ倒しての雪崩スノーブリッジの痕、この倒木は100m程の渓を
埋め尽くして岩魚達の良い隠れ家になっているようです・
この上が今日の目標とする渓で密かに大物を期待して此処まで1時間かけて登って来た。



1〜2mの落ち込みと倒木堰堤が連続し、大き目のは落ち込みの
深みから引っ張り出し、又、瀬を流すと大きいのが餌を追います。

瀬を探る同行のS氏、マルマルの29cmを引き寄せる。



軽くなんの抵抗もしないで揚って来た痩せこけた岩魚、
それでも29cmあった。今頃だと丸々と太ってて橙色ぽく婚姻色が出ている
のが普通なのだがそのカケラも無い。
来春に丸々に太って30オーバーになったらもう一度挨拶に来いと無罪放免とする。



今日のコースで一番の滝。空中糸1mと錘を追加で底を狙う。デッカイのが入っているかと期待したが
30にちょっと足りない、それでも2本入っていた。

ここまで遡行して13時を回ってしまった、この上も釣って見たいが上に上がったら1〜2時間、
いや最後まで釣り上がりたくなる。
それには時間が無い、やっぱり次の機会に取っておこう。
こんどの楽しみにとっておこう。

日帰り釣行を安全に遡行するには時間の余裕が一番です、いくら夏場でも午後3時を過ぎると
深い渓は陽が差し込まなく薄暗くなります。
その前に渓から上がらないと。



遅咲きのヤマアジサイ

1ヶ月ぶりの釣行を深い森と渓に浸り
十二分に楽しんだ一日でした。





2005釣行記にもどる