6月6日〜9日  たけさんの岩魚釣り

  6日 午後

 たけさん夫婦が3月の春スキーに次いで今回は岩魚釣りで東京から新幹線
で秋田に降立った。
たけさんは四国は高知出身で東京の生活は長いが、高知の海猿と言うくらい
海釣り、川釣り、ヤス突き、と獲物を捕る事には冴えているはず。
その技は初日、秋田に着いて早々午後に早速山に入り明日の本番に向けて
のレッスンでその技が確認できた。
レベル1 の山、渓に入った。



その日の宿にした温泉から10分のダム上の藪沢です

もちろん岩魚釣りは初めてだが竿の操作、障害物を避けながらの餌の
振込み等は身についている



ポイント、岩魚の居付き場所、流れに乗せてそのピンポイントに流す、
落ち込みのポイント瀬のポイント、等々、今は東京の海猿は呑み
込みが早いのか、昔の業が蘇ってきたのかな早速1本を引き抜いた、
岩魚だぞ、、、と10cmにも満たない、計ったら8cm、
東京からきたのに 挨拶に 8cm とはご挨拶だな と二人で笑い出した
即 リリース 、これもレクチャー。

 

左 ラショウモンカズラ   右 ヒメシャガ



7日 快晴  ( レベル3 のコース )

 7時 温泉宿をスタート、前日おにぎりを頼んだら、今ごろから食中毒が怖いので
お断りしています と言われて 途中でパンを買う。



ジムニーで30分、今日の沢への車止め。
主役のたけさん 林道をがんがん走るのをベルトと両手で身体をなんとか支え
るのに必死のようだ
馬力が低いのでエンジン回転を上げて突っ走るので始めて
乗ると恐怖感でしがみ付く様だ。



車止めから歩くこと40分、そこから80mの垂直降下。入渓地点、
我々を待っててくれたのはこのスノーブリッジ、もう無いだろうと思っ
ていたのに。たけさん も驚きです。
ブナの木を巻き込んだ雪崩によるSBで天井はもう薄くなり間もなく崩
れるだろう。



遡行も大丈夫の様だ上手に歩いている、
竿を持った腕も伸ばしきらないで、肘を引いた余裕
ある釣行スタイルだ、山釣り合格だ。
あとはは岩魚が微笑んでくれるだけ。

岩魚釣りに業は要らない、そこに岩魚が居れば釣れる
岩魚の渓迄登れれば猿でも釣れるよ。
たけさん 岩魚の渓をとりまくブナの森にため息をついた、
本当の森を見た、本当の森に来た と。



先に たけさん に掛かって
もらいたかったのに
案内人の針にかかってきた
かかる針を間違えた岩魚



スノーブリッジの出口を探る たけさん。
水温8℃
いるいる、居るぞ、と一回目のアタリを合わせ
ることが出来なかった

もう一度餌を振り込んだきたきた、まだクルぞ
今度はあわせたようだ1本目の岩魚が微笑んだ



たけさん の1本目の岩魚 餌が豊富なのかまるまると太っている肥満岩魚。
25cmほど、5.3m先調子の硬調を絞られながら重かったと
ちょっと興奮しながら雪渓に引き上げた
まだサビが取りきれていなくちょっと黒い。



連続のスノーブリッジ4ヶ所連続です。
この風景にも感動です。

でもこのブリッジ もう薄く2〜3日中には崩れそう



たけさん の2本目。余裕で引き抜き
ビクに雪を割って入れそれに岩魚を大事そうに入れた。

足元にフキノトウが出たばっかりだと喜んでいた。

  

 たけさん の釣ったのと合わせて6本頂き、温泉宿で調理してもらいました、
2本を刺身、2本を塩焼き、2本を味噌田楽、4人で美味しく食す。
山の恵みに感謝、感謝。



8日  快晴   ( レベル2 のコース )
     
今日は岩見ダムから河北林道を登り郡境越え。



たけさん に岩魚よりブナの森を見せたくて今日の
コースを選択

しばらく杉林を歩き、この橋を渡るとブナの森です。
昨年は2本の橋だったのに雪代で流されたのか、継ぎ
足しの1本橋だ。



 ブナの森 昔の阿仁マタギの熊猟場の真っ只中
 いつ来ても気持ちのいい森です



 斜面に必死にしがみつくブナの根張り、雪崩で土が剥がれて
 この様に根が剥き出し状態になるのだろう



 今はまだ新緑、これから枝、葉を伸ばし深緑へ

 水を蓄え、森を守り、岩魚を育む

 

たけさん の今日の岩魚。

深いブナの森で都会の雑踏を忘れ、瀬音とブナの森をわたる風の音、
それに小鳥たちの声、全てが新鮮で感動だ。
全てを包み込んだマイナスイオンを全身に浴び、先を競うように咲く
山野草を愛で、たけさん の3泊4日の岩魚釣りの旅は終わります。




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