5月14日  新緑と踊る岩魚




河北林道(県道308号)は院瀬沢入り口手前で雪崩崩落で車はストップ。
工事車両が入らなくとも下の雪が融ければなんとか通過出来そう。
今日は、釣りと思われる車と山菜採りの車がもう4台も来ている

 歩くこと40分、予定の沢の入り口です。
先行者は居ない様子、足跡を探したがありません、ここからさらに20分、最後の堰堤を
見下ろす場所まで崩落廃林道を登りそこが今日の下降入渓ポイントです。



2週間前のブナ林はまだ白い幹と薄灰色の枝で林全体を見渡せる状態だったが
今日のぶな林はもう眩しいくらいの新緑です。

雪解け水を充分に吸い込んだ林床に入り込むとつみ重なった
落ち葉で足元はフカフカです、これが土になりブナを支えそし
て水がめの役目をして森と岩魚を育む。
そこで、遊ばせてもらう釣り人、山菜採り、キノコ採り。
感謝、感謝。



渓に降り立つ瀬音と新緑の香り

岩魚の出迎えの前に山野草達が出迎え
てくれました。

ショウジョウバカマ、エゾエンゴサク、
カタクリ、ミヤマカタバミ、オオイトスゲ
オオバキスミレ







 本日の主役です
写真の岩魚は26cmでちょっと小ぶり、入渓しすぐスリーポイント連続で喰いついて竿
を絞った、3本目が泣き尺の29cm、おおー今日は尺オーバーがきそうだと期待する。
雪代が治まったばかりで腹がすいてたのだろう、フックラとしたぶどう虫が美味しそうに
見えるもの。




遡行し3時間30分、高度が上がるに連れて残雪が渓を被ってきた。
木々の様相も新緑から逆戻りし芽吹き前の薄灰色の世界

それでも、岩魚は元気、サビも取れて陽の光を浴びてキラキラと
水を切って上がってくる。

針を外し残雪の斜面に投げ上げると雪もガツガツと硬くなっている
ため岩魚はそのまま滑り落ち又渓に戻っていった。大きかったのに。



スノーブリッジ です。行く手を塞がれてしまった。
大きなSBで完全に渓を被いつくし 又左右とも絶壁で高巻きも無理、
途中の雪の厚さも見当が付かないそれに真ん中辺りが相当下がっ
ている、危険、撤退と判断。S氏も納得。
4時間程釣り上がった、魚止めの滝はもうすぐなのに、ちょっと残念。



SBの上から、下でS氏がねばって大物を
引き抜き今日の最後を決めた。


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