5月28日  『滝の上に上がれば必ず居るよ』と

昨年、地元のキノコ取りの人から言われたことを思い出し、丁度工事中のゲートが
外されたので急遽平日釣行だ。
則面工事中の下を通り目的の沢へ左折し車を進め、いつもの林道崩落の車止めに
到着、山菜取りの車2台が既に駐車している。



この先の林道は廃林道です 白子森登山道に繋がっています



下降地点から渓を見下ろす。地形図の等高線から80m位はありそう。
木に掴まりながらの垂直下降です。15分で渓に降り立ちます。



シラネアオイが出迎えてくれた、今が満開です、シラネアオイが咲いている斜面は
日照の少ない北に面した斜面に咲いて、反対の斜面には1本も咲いてない。
     
最初の2m程の落ち込みの大淵で、自分が3本、S氏が1本、これは幸先がいいぞ
と二人でニンマリとする。



渓相、コンデションは最高、落ち込み、淵の連続です。
でもアタリはぼっち、ぼっち。でも来ると大きい。

まず、滝まで急ごう、と、とび飛びに餌を振り込む。





これが探していた滝か、連滝だ、これに間違いないな、滝壷の底から1本づつ引っ張り出し
たから間違いなさそう。
ここまで、2時間登った。
滝上の話はほんとうだった、30up は出ないが27〜29cmクラスでズッシリと重いのがポイント
毎に上がってくる。



餌が豊富なのか丸々と太っている。

ここに居るぞと餌を振り込むと必ず出てくる、でも藪沢と違って、一回
外すと二度と食いついてこない。
藪沢だと釣れるまで喰らいついてくるのに。

今日の獲物は形が揃うので燻製用に頂いていきました。
リリースサイズも多く、沢も再生している。



奥にスノーブリッジの崩落した残雪の塊が今にも崩れてきそうです。

ここで、S氏が28cmを引き抜く。

1時間ほど十分に堪能した、欲を言えば30cmオーバーが居なかった。

一休みです。おにぎり昼食です。 
瀬音とエゾハルゼミの鳴声をBGMに おにぎり をほおばる。
おにぎりを食べながら  う。う。うう   何んだあれ?
3m程先に 黒いもっこり とした一物。
熊の糞、ふん、ふん だ。熊の糞と隣り合わせでおにぎり昼食か。



ゆっくりしたい、とする場所選びは人も熊も
似たような感覚かな。
そんなに古くはない、今日のものではない きっと昨日だなと同行のS氏とうなずく。
大きさから成獣だな。
いずれ、この熊のテリトリー(生活圏)の真ん中
でのんびりと昼飯を食っていることだ。
前に、萩形ダム上で見たのは茶色だったが
今日のは真っ黒だ、だからなおリアルで不気味だ。

とりあえず、ここから動こう。
それでも、釣り上がろうと登り始める。
居るんだな、どこまで登っても居る、飛び出してくる

今にも崩れそうなSBが見えてきた、その下からも元気の良いのが飛び出した。



下から見て左側は薄くて2〜3日中には崩れそう。



   スノーブリッジの内壁です、

このSBで納竿です、この沢はまだまだ奥が深そうです。
地形図で見ると、行程2kmくらいだが、1.5km程遡行しているだがこの水量と
川幅から源頭部はまだまだ先のようだ
次は、この奥に遡行しよう、それまで岩魚達が待っててくれるだろうか。



帰りに1本の遅咲きのヤマエンゴサクに逢った。



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